地元だけの販売ではもったいないとお祭り用品専門のWebサイト「橋本屋」を開設
橋本屋は、静岡県御前崎市に店舗を構える総合衣料品店。 1953年に呉服屋として創業し、いまでは3店舗を構え幅広い衣料品を販売している。そのうち、Webサイトで販売しているのは、はっぴ、はちまき、腹掛け、足袋などのお祭り用品だ。
お祭り用品は、昭和30年代から実店舗で販売。橋本屋周辺のお祭りが秋に集中しているため、毎年9月から10月の週末になると、実店舗には身動きがとれないくらいのお客様が来店するという。
「そのような賑わいは1年間で2ヵ月程度だけで、それ以外は売り場の照明を落としているような状況でした。在庫がこんなにあるのに、売り場を眠らせているのはもったいない、ということでお祭り用品を販売するWebサイト『橋本屋』を2000年に立ち上げ、通信販売を開始。2007年にアドワーズを導入しました」(専務取締役 黒田典男氏)
Googleアドワーズの導入で売上が1年で2倍に増加
黒田氏は、Webサイトと実店舗の戦略は似ていると言う。
「Webサイトでも実店舗でも売上を増やすには、豊富な品揃えと、よい立地にすることが必要です。お祭り用品を探している人の目に触れるという意味で、橋本屋のWebサイトを、“よい立地” にしてくれたのがGoogleアドワーズです」
株式会社橋本屋のWebサイト
アドワーズの導入前は売上が安定しなかった。しかし、導入後は年間の売上が一気に3,000万円となり、今年はさらに2倍のペースで伸びている。アドワーズが、Webサイトを“良い立地”にした証だ。
「この調子でいきますと、近いうちにWebサイトでの売上が実店舗を抜くかもしれませんね」
このようにWebサイトでの売上も伸びているが、実店舗の売上も確実に増えている。Webサイトで橋本屋を調べて来店する顧客も多くなり、1年間で10%~20%も売上が伸びている状態だ。アドワーズは、広告を配信する地域が限定できるので、通信販売だけでなく、実店舗への集客にも有効である。
「クルマで1時間以上もかかる静岡県東部はもとより、三重県など遠方からのお客様が多くなりました」
携帯電話向けWebサイトの売上も確実に増加
お祭り用品の通信販売は、食べ物や服などと比べると特殊である。
「お祭り用品は、“何となく欲しい” という人は少なく、必要に迫られて探している人が多いです。Googleで『お祭り用品』を検索しますと、検索結果に橋本屋の広告が表示されます。Googleアドワーズを使いますと、このようにお祭り用品を探したい人だけに広告が配信できますので、ターゲットを絞ったアピールができます。また、お祭り用品の購入は多くても1年に1回ですから、アドワーズでは、この少ないチャンスに確実にWebサイトへ誘導するためのキーワードを選んでいます。このキーワードで検索されると、確実に売上につながりますね」
アドワーズは、売上に結びつくだけではなく、広告費の削減にもつながる。
「アドワーズにかける費用は、月に約20万円です。同じネット広告でも、ターゲットを絞らず幅広い人を対象にした他のネット広告ですと、もっとお金がかかります」
キーワード「お祭用品」で検索した際の表示結果
携帯電話向けのWebサイトも2007年に立ち上げた。アドワーズを導入したのは、2008年からだが、モバイルからの流入も多い。
「携帯電話での通信販売には興味はありましたが、本当に買うのか懐疑的でした。しかし、実際に始めてみますと確実に売上を伸ばしています」
日本のお祭り用品を世界展開
まだ立ち上げて数ヵ月前だが、橋本屋には英語版のWebサイトもある。
「先日は、フランスからの問い合わせがありましたね。マンハッタンで地下足袋をはいている人がいるなど、海外で地下足袋が売れているという話を耳にします。アドワーズなら全世界に向けて広告が打てますので、今後は世界展開も拡大していきたいです。始めてから数ヵ月しかたっていないのでまだまだ分かりませんが、確実な手ごたえを感じています」
1年間で売上の倍増に成功し、世界展開も目指す橋本屋。アドワーズがさらなる発展を支援していくことだろう。
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