Googleを超える?
昨今のWebの世界では、Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)に代表される、短いテキストをWeb上に投稿するスタイルのSNS(Social Networking Service)が盛り上がりを見せている。なかでも、Twitterは非常にシンプルでなじみやすいSNSである。
Twitterとは、一般的なブログやSNS同様、情報や知識を共有するソーシャルメディアの一種だが、一般的なブログやSNSとは異なり『140文字以内の“つぶやき”を投稿する』という制約がある。投稿したつぶやきは「タイムライン」と呼ばれるおのおののユーザーのホーム画面に表示される。
タイムラインには、自身のつぶやき以外に、フォローしている他のユーザーのつぶやきも表示され、タイムライン上でユーザー同士のコミュニケーションが生まれる。また、Twitterは、しばし「巨大なオンライン休憩室」などとたとえられ、タイムラインでは比較的フランクで「ゆるい」コミュニケーションが取り交わされている。例えば「私は今渋谷にいる」ということを伝えるために“渋谷なう”と発言したユーザーに対して、それを見た他のユーザーが何かしらの反応を示すという具合だ。
また、タイムラインには、URLを貼付したつぶやきも投稿可能であり、今後「Googleを超えるWebサイトへのトラフィック源になり得る」と考える見識者もいるほどだ。
これまでにも、ソーシャルブックマークなどを経由したソーシャルメディアからWebサイトへのトラフィックは無視できない数になると言われてきたが、いまいち信憑性に欠けていた感も否めない。しかし、昨今のTwitter人気の興隆を目の当たりにすると「Googleを超える」という発言にも具体性を覚える。
なお、バラク・オバマ米大統領や日本の鳩山由紀夫首相をはじめとした多くの著名人もTwitterアカウントを保有しており、日常生活においてコミュニケーションをとることが事実上不可能な層のユーザーにさえ直接的にメッセージを伝えることができる、もの凄いツールという側面もある。