マーケティング支援サービスを提供する企業のマーケティング
昨年に引き続き、オムニチュアのマイケル・チェルドゥティ氏が登壇し、オムニチュアがオンラインマーケティングにおいて自社の製品スイートをどのように活用しているか、実際のケーススタディを元にしてプレゼンテーションが行われた。今年は、製品の実際の活用例だけでなく、マーケティングチームが社内の他部署とどのように連携して計画、実行、効果測定、予算配分をしているのかという戦略的な部分に多くの時間が割かれた。
チェルドゥティ氏は、オンラインマーケティングに戦略的なアプローチが必要になってきた背景として、昨今の消費者のメディアとの接触時間と企業のマーケティング予算配分を挙げる。フォレスターリサーチ社の調査によると、2007年から2009年の2年間で、インターネットに接する時間は4大マスメディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)に比べて大幅に伸びている。接している時間は、テレビに次いで第2位となり、2007年の29%から2009年の34%へと成長した。
一方、インターネットを中心としたデジタルマーケティングへの企業の投資は、8%から12%へと伸びてはいるものの、他のメディアの「接触時間:投資」に比べると大きな開きがあるのが現状だ。今後は、ROIや効果測定に加え、デモグラフィックな情報や行動履歴によるターゲティングなど、ユーザーが何を求めているのかを知ることが、インターネットへのマーケティング投資を増やすキーになるのではないかと同氏は語る。