フォレスター・リサーチは、有料のビデオダウンロードサービスは今年ピークに達し、それ以降は広告モデルによる無料サービスがこの市場を動かしていくだろうというレポートを5月14日に発表した。
同社の調査によると、有料のビデオダウンロードサービスの売上高は、2006年の9,800億ドルから2007年に2億7,900万ドルへと大幅に増加すると予測されているが、有料サービスを利用して映画やテレビ番組をダウンロードした成人のネットユーザーは全体の9%にとどまっている。さらに、こうしたユーザーは一部のヘビーユーザーであり、一般消費者を代表するものではないとして、今後のオンラインビデオ市場は、広告モデルによって無料で提供されるサービスにシフトしていくと予測している。
また、Appleは今年、オンラインビデオを家庭用のテレビで視聴するための専用機器としてAppleTVを発売し、同社のネットショップiIunes Storeと連携させて有料のビデオダウンロードビジネスを本格化させようとしているが、フォレスター・リサーチはこのようなクローズドなペイパービュー方式に未来はないとして、Appleはこの戦略を再考しなければならないだろうという厳しい見方を示している。