電通総研は、10代から20代の若者を取り巻く環境や問題に迫る「若者問題研究所(略称:電通ワカモン)」を立ち上げ、プロジェクトの第一弾として、高校生を対象としたアンケート調査を実施した。調査は今年9月に、全国の高校生男女600名を対象に行われた。
高校生に「日本の将来についてどう思うか」をたずねたところ、全体の86%がなんらかの不安を感じており、「明るい」という回答は3%にとどまった。その不安要素として最も多かったのは「将来の就職」で80%に達しているのに対して、高校生にとって目の前の不安である「大学受験」は69%にとどまっている。
現在の高校生(1992~1995年生まれ)は、小学校の頃からゆとり教育を受けて育った世代。しかし、多くの高校生が「ゆとり世代といわれるのは嫌だ」(77%) と考えており、その理由としては「馬鹿にされているみたいだから」「将来を考えると不安」が多数を占めている。
また、高校生の「場の空気に合わせてふるまう」率は96%と、「空気を読む」のはもはや常識となっている。ふだんの自分のキャラクターとして、3人に1人が「普通」であることを意識しながらも、「その場に合うキャラを意識することがある」と83%が答えている。
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