アドビ システムズは22日、Adobe Online Marketing Suiteの1アプリケーションとして「Adobe Recommendations」を日本市場向けに提供を開始した。
「Adobe Recommendations, powered by Omniture」は、商品やコンテンツのレコメンドの自動化を実現するだけでなく、カスタマイズ性にも優れ、自己学習アルゴリズムによって、レコメンドを改良することができる。マーケターは、事前に組み込まれた40種類以上の人気度/アフィニティアルゴリズムから選択し、パラメーターをカスタマイズすることで、成果やレコメンドの表示方法・表示場所を管理することができる。
また、ウェブサイト、モバイル、電子メールなど、あらゆるチャネルで、レコメンドするコンテンツのA/B テストや多変量テストを実行したり、動的コンテンツのターゲティングや、リアルタイムでの最適化とレポーティング、効果測定が可能となっている。
同製品の日本市場への投入に際し来日したアドビ システムズ社 コンバージョンプロダクトマーケティング担当ディレクターのケビン・リンゼイ氏は、「オンライン上のカスタマーに、より響く体験を提供していく際にレコメンデーションは有効だ。今までビジネスを進める中で蓄積してきたあらゆるデータを活用し、適切な商品・サービスをカスタマーへ提供していくことが大切だ」と指摘した。
また、アドビ システムズ 株式会社 オムニチュア事業本部本部長の尾辻マーカス氏も「コンバージョン率を上げるためのキーワードは関連性と効率性」として、関連性のあるコンテンツを効率的に見せることで、各顧客との関係強化を図る必要性を説いた。
なお、2010年度に売上高38億米ドル(前年度比29%増)を達成したアドビ システムズ社は、2011年度第1四半期の売上目標を、10億米ドルから10億5000米ドルに設定。ソフトウェアによる、よりよいデジタル体験の創造に加え、解析および配信の分野でも存在感を示していくことで、さらなる成長を目指す。
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