生活になくてはならないもの1位は「モバイル」
IMJモバイルは、今年の2月に「モバイルユーザー動向定点観測 2011」を実施し、15~49 歳の携帯電話保有者519名から回答を得た。
テレビ、新聞、雑誌、インターネットなど各メディアの接触状況を見ると、モバイルネット、PCネットに「1時間以上」接触しているとの回答は、いずれも5割を超えている。各メディアの生活上の重要度をたずねたところ、「なくてはならない」との回答が最も多かったのは「モバイル」(83%)で、「PC」(57%)、「テレビ」(51%)で、昨年調査時と同じ順位となった。
モバイルネットの接触時間が最も多いのは10代の女性で、次いで10代男性、20代女性となっている。増加率で見ると、女性30代、男性20代、女性10代の順で増加している。
スマートフォンの購入については、「購入を検討している」「いずれ購入したいと思う」との回答が45%にのぼり、昨年より30 ポイント増加している。「既に保有している」との回答は2.3%で、昨年調査時(3.1%)と比べるとわずかに減少しているが、これは携帯電話と併用しているユーザーが減少したものと見られる。
有料コンテンツ利用者数、支払額も減少
ユーザーにとって、モバイルはどのような存在かをたずねたところ、「暇つぶし」「コミュニケーションツール」「検索ツール」が上位を占めた。その一方、「仕事上必要なツール」「ミュージックプレイヤー」は昨年より5ポイント程度減少しており、モバイルをこのようにとらえていたユーザーはスマートフォンに乗り換えている割合が高いのではないかと分析している。
モバイルコンテンツ全般に対して支払っている1か月の料金を尋ねたところ、有料コンテンツを利用しているユーザーは昨年から6ポイント減少して63%。有料コンテンツユーザーの中でも「500円未満」(23%)が最も多く、支払い金額も減少していることが明らかになった。
モバイルサイトを閲覧した後に経験したことのある感情や行動についてたずねたところ、「商品やブランド・企業のことを知った」(49%)が最も多く、「商品やブランド・企業のことを携帯で検索した」(38%)、「商品やサービスを購入・利用したくなった」(30%)が続いている。昨年と比べると、「携帯で検索した」が12ポイント、「購入・利用した」が7ポイント、「購入・利用したくなった」が6ポイント増加しており、モバイルサイトが商品・サービスの購入意欲の向上に、さらに影響を与えるようになったと推測される。
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