Q. 利用ユーザーの傾向を教えてください
利用される方は90%が女性で、30歳前後の方が多いです。鑑定時間は平均45分ほどです。毎分210円と毎分252円の先生がいるので、単純に掛け算をすると、一回当たりの平均利用料金になるのではないでしょうか。
Q. 継続して利用してもらうためのコツは何ですか?
「感動を生むのは、デジタルではなくてアナログである」という持論があるので、よりアナログに近づけることが、お客様にとって継続して利用してもらえるサービスになると考えています。
例えば、私が以前勤めていたコナミの人気ゲームの1つに、「ラブプラス」という彼女を作るゲームがあるのですが、「最初は理想の彼女ができた!」と楽しんでいるのですが、そのうち行動や言動がパターン化してしまい、飽きてしまいます。しかしながら、実際の彼女を作れば、行動や言動がパターン化することはないので飽きませんよね(笑)
デジタルの上にアナログの良さを取り入れ、よりお客様とアナログで付き合う事が、どのようなサービスでも継続して利用して頂く秘訣だと思います。
Q. ユーザーからの評価はいかがですか?
お客様との個別の良いエピソードは沢山あります。数字の面で言えば、お客様からの感想メールは既に1万通以上にのぼります。また、所属占い師の方々にも大変利用しやすい環境だという評価を頂いています。
常に問題点を見つけ、改善していく弊社の姿勢が評価されているのだと思います。おかげさまで、お客様には93%と高い確率でリピートしていただいています。
Q. 事業をすべらせないためのコツを教えてください
自社がどれだけ拡大を図ろうと考えても、市場や景気、時代背景などによって変化がありますよね。今の日本は成熟期も終わって既に衰退期なので、会社を急拡大する時代はもう終わっていると思います。少しずつ、ファンを増やしていく真面目な企業努力が、日本市場での事業をすべらせないためのコツだと思います。
Q. 今後の目標を教えてください

海外にいた30歳の頃に、やはり日本ほど安全で便利な良い国はないと思いました。ただし、このまま少子化が続けば、最終的に日本人はいなくなってしまいます。それを避けるためにも、弊社がやっている恋愛相談事業をもっと教育に取り入れて、少しずつでも男女が互いに尊敬する世の中になって行ければ良いと考えています。
インタビューを終えて
どんなにテクノロジーが進んでも、その行動やレスポンスが予想できたりパターン化してしまうものであれば、人々は飽きてしまう。これは今流行のソーシャルゲームやSNSなどにも共通して言える事だろう。
小林氏の携帯占いの肝は、デジタルの中にアナログの良さを取り入れることだ。どんなに技術革新が進んでも、どこかにアナログ的要素を残し、パターン化できないポイントを作る。それが、消費者に驚きや感動を与えることになるのだろうと、小林氏へのインタビューから感じた。