オンラインブックマークを使用したリンク手法で注意しなければならない点は下記の3点だ。
・人工的(対象サイトに対して過剰に)にリンク、ブックマークを増加させない
・オンラインブックマークを本来の意図以外に使用しない
オンラインブックマークは個人が複数アカウントを取得することが可能である。そのため、アカウントを多数取得し、対象となるサイトをブックマークをするというケースもしばしば見受けられる。しかし、このような使い方をしても精度の向上した検索エンジンに対してはリンクとしてSEO価値を生まない可能性もある。
オンラインブックマークのサービスの本質を理解しよう
オンラインブックマークは本来の使い方を考慮した上で扱うべきである。例えば、ユーザーにとって有益な情報(ユーザーによって異なるものだが…)を提供することで、これに興味持ったユーザーはブックマークをする可能性が高くなる。また、さらにそのユーザーから他のユーザーへ伝播する可能性もある。伝播することでブックマークされるだけでなく、話題となり、SNSやブログで取り上げられ、その結果、ユーザーは対象ページに対してリンクを張る可能性がある。
一般的に昨今のSEOにおける外部リンク獲得方法は、「リンク集への登録」、「関連サイトへのリンク設置依頼」、「SEO業社の導入」などがある訳だが、これらは企業側にとって作業、コスト面において少なからずとも負荷がかかっていた。しかし、ソーシャルメディアはユーザー主導でサイトが運用・構築されるため、対象とするページをソーシャルメディアに取り上げられやすくすることで従来のSEOを越える効果も期待できる。

2~3年前と比較すると、インターネットに接続する環境、ユーザーのスキル、提供されるサービスは変化し、向上の一途を辿っている。それはSEOにおいても同様である。普遍的なSEO施行内容はもちろんであるが、SEOにも施行のトレンドが存在している。その一環として今回は「ソーシャルメディア」「オンラインブックマーク」を取り上げた。
ソーシャルメディアはユーザー主導である。一歩間違えてしまうと企業にとってクリティカルなダメージを与えかねない(人為的に手を加えられた記事など)。しかし、利用方法を間違えなければSEOにとって有効な手段にもなり得るのである。ソーシャルメディアを最適化することが、今後のSEOを左右するかもしれない。