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データドリブン視点のサイトリニューアル実践法

流入数を増加させるサイト構造設計─データドリブン視点のサイトリニューアル実践法第4回


リニューアル時に行う3つのポイント

 このような掛け合わせキーワードによる集客を実現するために行う施策がマルチエントランスとなります。マルチエントランスは、文字通りサイト内に存在するページ各々がユーザの入口ページとなることを指します。

 この施策を実現するためには、1 ユーザの検索行動を踏まえたキーワード選定、2 検索エンジンに好まれる情報設計・構造化、3 HTMLチューニングが必要となります。特に2や3については、既存サイトをチューニングして実施する事もできますが、Webサイトの設計段階で予め考慮してリニューアルを行う方が最大効果を享受することができます。

リニューアル時に行う3つのポイント
リニューアル時に行う3つのポイント

ユーザの検索行動を踏まえたキーワード選定

 前述のように、ユーザは何らかの意図を持って検索をしていますので、そのニーズを踏まえた上でキーワードを選びます。仮にキーワードを選ばずに行なってしまうと、施策を行なっていたキーワードが実はユーザからほとんど検索されていない場合も考えられます。

 GoogleやYahoo!などから出ているツールや、後述するSaaS型インハウスSEOツールの「MTL KEYWORDS」などをキーワード選定の参考に活用するのも1つの方法でしょう。

検索エンジンに好まれる情報設計

 次に行うべきはサイト構造の設計となります。

 前述の通り「キーワード≒ユーザニーズ」と言えるので、選定したキーワードをWebサイト構築における骨組みとして活用します。具体的にはキーワードを用いて、サイトマップの設計を行います。

 これはサイト全体だけでなく、特集ページを作成する際にも利用できます。ある特定のテーマを持った特集ページ1ページとそのテーマを中心とした複数ページでは、情報の厚みが異なり後者の方がより情報量が多く、ユーザにとっても検索エンジンにとっても良いコンテンツとなります。

キーワードベースのサイトマップ
キーワードベースのサイトマップ

 このようなサイトマップを用意することによって、集客するためのターゲットキーワードが明確になります。また、SEOの効果を測るために利用する「順位」指標を取得することが可能になります。

 また、Webサイトの情報設計はキーワード情報をベースにしつつ、サイト内部のリンク構造についても考える必要があります。関連性を持つページ同士をリンクし情報と情報の繋がりを強化します。

 もちろんトップページからの繋がりは重要視されますが、下層ページからの繋がりが弱いことが多々ありますので細かいところも施策を行います。なぜならばユーザはトップページから入ってくるとは限らないからです。トップページは重要ですが、その下層にあるページも同様に重要であると言えます。

HTMLチューニング

 検索エンジンは、Webサイトの画像情報やデザイン情報を読み取ることはできません。その代わりにHTML情報を取得してページ、Webサイトの良し悪しを判断しています。そのHTMLについて、検索エンジンが情報を理解しやすいようにHTMLを最適化しなければなりません。

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リニューアル後の効果測定

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この記事の著者

株式会社アイ・エム・ジェイ / Marketing & Technology Labs(カブシキガイシャアイ・エム・ジェイ マーケティングアンドテクノロジーラボ)

株式会社アイ・エム・ジェイのMarketing & Technology Labs(以下、MTL)は、IMJグループにおいてData Driven Marketingの実現を通じて、クライアント企業のデジタルマーケティングを支援するマーケティング・サービス・プロバイダー(MSP)です。

データプラットフォーム設計やマーケティングROI最大化のための最適化コンサルティングサービスを提供します。

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/26 14:56 https://markezine.jp/article/detail/14279

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