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スマホ広告配信ツール最新動向(AD)

人気アプリが次々導入!「AdStir」活用者の声から探る、スマホ広告の現状とこれから

 ngi group株式会社が9月にリリースした、スマートフォン特化型広告配信SSPサービス「AdStir」。11月末時点で、すでに300件の登録があるという。スマートフォン媒体の広告掲載について、アプリ開発者/Webメディア運営者はどのような課題・ニーズを持っているのか、探ってみた。

「AdStir」から見えてくる、スマートフォン広告掲載の現状

 無料サービスとはいえ、リリースから2ヵ月半で300件の登録があったとは、スマートフォン媒体事業者の広告配信サービスへのニーズの高さがうかがえる。

 「AdStir」は、当初アプリのみの対応でスタートしたが、今月11月上旬にWeb対応した。現在、多くのスマートフォンWeb事業者から問い合わせがあり、登録が増えている状況だという。アプリ開発者/スマートフォンWebメディア運営者ともに、導入目的は共通している。広告掲載による収益化を目指し、そのためにアドネットワークを効率的に運営したい、というものだ。

 AdStirの機能は、大きく分けて2つ。アドサーバ機能と、複数のアドネットワークを一元管理して配信を最適化するイールドオプティマイゼーション機能だ。スマートフォン広告市場自体が発展段階にある今、純広告については、まだフィーチャーフォンほどの大きな市場は形成されていない。やはり、無料アプリ収益化の現実的な策としてあがるのは、多様な広告を扱うことのできる、アドネットワーク活用なのだ。

人気アプリ開発事業者のAdStir導入背景とその成果

株式会社フルイヤー
インターネットメディア事業部
津久井洋介氏

 人気アプリ開発・運営者も、AdStirを導入しているという。『みんなのお弁当』『ただデコメDX』など多数のアプリを手がける、株式会社フルイヤーもその1つだ。同社インターネットメディア事業部の津久井洋介氏は、導入背景や成果をこう語る。

 「当社も広告掲載による、無料アプリの収益最大化を目指しています。さまざまなアドネットワークを試したいものの、切り替え作業の手間を惜しんで、泣く泣く既存のアドネットワークを回しているという状況でした。AdStir導入により、気軽にアドネットワークを試せるようになり、収益の増加と合わせて、作業工数の削減というメリットを享受させてもらっています」

 アドネットワークの切り替えには、SDK側に各アドネットワークから割り振られたIDなどを設定する作業が発生する。AdStirなら、こうした作業が不要になり、プログラムを書けない担当者でも、簡単に設定できるのだ。アプリ開発チームは、どこも少数精鋭。アドネットワーク切り替えのような、作業的な仕事に工数がかからず、クリエイティブな仕事に没頭できるなら、現場の士気も上がってくるはずだ。

 一見地味に見える、アドネットワーク切り替え作業の効率化が、企業のビジネススピードにも影響を与えると、ngi groupの堺真幸氏は説明する。

 「多くのアプリ開発事業者さまは、最新の流行をキャッチし、猛スピードでアプリを開発、リリースし、収益性が高いものを選んでそれに注力する、というビジネススタイルです。AdStirにより、アドネットワークのPDCAが効率的に回せるようになりますから、スピードが勝負の世界で、お役に立っていると自負しています」

万能の広告配信SSPサービスを目指し、機能強化に努める

 ngi groupでは、こうした反響に応えるためにも、社内のAdStirにかかわる体制を強化。開発者だけで、従来の2~3倍の数を投入しているという。

 「想像を遥かに超える反響をいただいていますが、AdStirは完成したわけではありません。スマートフォン特化型広告配信SSPサービスとして、事業者様に納得いただける価値を提供すべく、機能強化に努めていきます。具体的には、広告の原稿規定の拡張や、各アドネットワークレポートの集約、掲載可否機能など、各アドネットワークとの連携を図り、実現に向けて展開していきます。AdStirで利用できるアドネットワークも、国内外で数を増やすため、現在対応開発を進めています。国内では 国内ではアプリ用8社Web媒体用12社+α(JavaScript配信を行っているネットワーク)に対応しております。

 AdStirが最終的に目指すのは、スマートフォン広告市場の活性化です。アプリ開発者/Webメディア運営者の方たちが、本来のクリエイティブな仕事に邁進できるよう、収益化という点でバックアップしていきたいと考えています」(ngi group 堺氏)

 まだまだ、未開拓のスマートフォン広告市場。その分、このビジネスにかかわる人たちは、希望と野心に満ちている。他社に先駆け、広告配信SSPサービスをリリースしたngi groupの動向に、今後も注目が集まりそうだ。

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2011/11/30 11:00 https://markezine.jp/article/detail/14720