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Google アナリティクスの新機能「マルチチャネル」5つのレポートとその活用方法を紹介!(後編)


「マルチチャネル」機能のレポート~期間

 期間は、コンバージョンが達成されるまでにかかった日数(初回訪問からコンバージョンまでの日数)を表示します。

 単体で見てもあまり多くの気付きは得られません。そこで2つの比較を行います。

目標の比較

 1つ目は目標ごとの比較です。目標ごとにコンバージョンするまでの日数の違いを理解しましょう。例えば「会員登録」と「資料請求」ではどちらの方が日数が少ないのか、そして、コンバージョンの何%が初回訪問から1週間以内に行われているのか、といった点を確認することができます。

 このデータはレコメンドやメールマガジンの配信などに利用できます。もしコンバージョンまでの日数が早い順に、 会員登録 → メールマガジン登録 → 資料請求 であるとしたら、メールマガジン内で訴えるのは「会員登録」ではなく「資料請求」の方が良いでしょう。以下はあるサイトの2つの成果が達成されるまでの日数をグラフにしたものです。

 グラフの見方ですが、訪問日数5日の部分をご覧ください。成果Bが60%あたりにあります。これは成果Bの6割は5日以内に行われることを表しています。先程のレポートで取得したデータを単純集計したものです。

 例えば、成果の8割を確保するためには、成果Aは3日間しかかからないところ、成果Bは12日以上かかる事がわかります。

 このように成果を比較することで、「初訪問から何日目までが勝負」ということが見えますし、初回訪問日の成果数を見ることで、その後の成果数も予測することができるようになります。

流入元の比較

 2つ目は流入元ごとの比較です。マルチチャネルのレポート群は通常のGoogle アナリティクス同様、セグメントを作成することができます。マルチチャネルのレポートでは「コンバージョン セグメント」と呼ばれています

コンバージョンセグメント
コンバージョンセグメント

 デフォルトで設定しているものを利用することも可能ですし、自分で作成することも可能です。以下のグラフは流入元を「ブランドワード」と「ブランドワード」以外に分けて、コンバージョンまでの日数をプロットしました。

 見ての通り、ブランドワードで流入してきた場合のほうが、コンバージョンまでの日数が高くなっています。このように「期間」のレポートは比較することでより多くの気づきを得られることができます。

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「マルチチャネル」機能のレポート~経路の数

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この記事の著者

小川 卓(オガワ タク)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/26 15:12 https://markezine.jp/article/detail/14802

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