7月21日に東京・新宿住友ビルにて催された「ドロップシッピングフェスティバル2007」セミナー、プログラムの第1部では、リアルマーケットにおいてドロップシッピングの売上を競った「ドロップシッピンググランプリ」の表彰式が行われた。
見事金賞に輝き、賞金100万円を獲得したのは、女性の美容に関する商品販売サイト「CHELSEA ROSE(チェルシーローズ)」だった。店長のTama氏は、「お店のトップページに自分のメッセージを動画で流したり、自分の顔写真を公開したりと、お客さんに身近に感じてもらえるお店作りを心掛けました」と成功した最大の要因を語り、さらに「後はあきらめない強い気持ちを持ちました」と付け加えた。
また銅賞の「通販のススメ」店長の山田あきこ氏は新規客の獲得方法について「口コミ1点につき50ポイントプレゼントというのをバナーで告知するなど全面に押し出し、会員登録を促しました」と工夫を明かした。またサイトデザインについては「サイトに訪れた人がまず見るのがトップページなので、トップページに季節の商品や売れ筋商品をアピールしてます」と、目立つ場所に、売れ筋商品を配置し、訪れた消費者の消費意欲を上手にかきたてたようだ。
続いて第2部では、ドロップシッピング事業に参入した企業によるプレゼンテーションが行われ、「シーサードロップシッピング」「シーサーブログ」を運営するシーサー株式会社プロダクトマネージャー・池永尚史氏や、「もしもドロップシッピング」を運営する株式会社もしも代表取締役・実藤裕史氏など5氏が登場し、業界の最新情報を交えながら、「今後のドロップシッピング」を語った。シーサーの池永氏は、最近楽天アフィリエイトでAPIが公開されたことを例に挙げ「ドロップシッピングにおても、商品データベースをAPI化が進み、ポータルのようにAPIを使って商品情報を一箇所に集めるようになれば、セラーはより良い商品を安く見つけることができるようになる」などと今後の業界展望を語った。
最後の第3部では、ドロップシッピング関連書籍の著者によるトークセッションが行われ、本には書き切れなかったドロップシッピングの成功秘話や業界裏事情など著者たちによって語られ、会場は大いに盛り上がった。リアルコミュニケーションズによるこの「ドロップシッピングフェスティバル」は年に一度の開催で、また来年催される予定だ。