Twitterの3つのプロモ商品
まずはじめにプロモ商品のおさらいをしよう。「プロモ商品はバナーのような純広告ではなく、ユーザーのエンゲージメントを高めるためにいろんな工夫がなされた商品です」と語るのは、Twitter Japan 営業戦略統括 葉村 真樹氏。
何億もあるアカウントの中で、企業がTwitterを使っていきなりユーザーとコミュニケーションをとろうとするのは、満員の東京ドームで手をあげて注目を集めようとしているようなものだという。「そうではなく、きちんとお金を払っていただくことでリーチを高め、マーケティング活動を容易にしてもらおうとしたのがプロモ商品です」(葉村氏)。
Twitterのプロモ商品には、以下の3つがある。それぞれの特徴を見ていこう。
1. プロモアカウント
フォロワーを獲得するためにいろんな媒体を使って誘引し、「Twitterでフォローしてくれたら○○をプレゼント!」といったキャンペーンを実施している企業は多い。しかし、そうして獲得したフォロワーはプレゼント欲しさでフォローしてくれているだけであり、質の良いフォロワーを集めることは難しい。「プロモアカウント」はそのような悩みを抱えた企業に有効だ。
プロモアカウントは、自分のアカウント情報の下に表示される「おすすめユーザー」の一番上に表示される。すでに多くのフォロワーがいる場合は、キーワードを指定することによって、「自分のフォロワーと似たようなフォローの形をしているにもかかわらず、まだフォローしてくれていないユーザー」にターゲティングして表示させることもできる。
プロモアカウントはインプレッション課金ではなく、アカウント名の横にある「フォローする」をクリックされてフォローが発生した時に課金される。最低入札価格は40円。競合が発生した場合にはオークション型となる。現状、フォロワー獲得単価は平均して約80~100円で推移しているという。「従来のフォロワー獲得に関するコストは350~400円だと聞いているので、それに比べると相当安くなっているはずです。また、プロモアカウントはおすすめアカウントの中から興味があればフォローしてもらうという形なので、純粋にその情報が欲しいと思った質の良いユーザーを集めることができます」と葉村氏は語った。