ユーザーは有益情報を求めてフォロー&いいね!する
ここからは、具体的な販促手法について考えていこう。
ソーシャルメディアを運営していて困ることの1つが、投稿するコンテンツが不足することだ。そもそもユーザーは、「有益な情報」を求めて企業のアカウントをフォローしたり、企業ページに「いいね!」する傾向があると言われている。
つまり、以下のような情報を投稿するのがおすすめというわけだ。
- Facebook・Twitter限定の情報
- ディスカウント・プレゼントなどのお得情報
- 最新商品に関する情報
- 専門分野における最新情報
同時に、ユーザーはコンテンツにエンターテイメント性を求める面があるので、きれいな写真や時事的な話題などを取り上げてもいいだろう。その上で、ユーザーとのコミュニケーションを行うことで、ユーザーの満足度は上がるはずだ。
コンテンツは、Twitter・Facebookその他のソーシャルメディアでも同じものを投稿してかまわない。ただし、Twitterは140文字以内という制限があり、Facebookは通常の投稿で6万文字程度まで可能と事実上文字数制限がなく、写真や動画などのリッチコンテンツに対応している等、機能・特徴は異なる。
同じ内容でもTwitterは短くコンパクトに内容をまとめ、Facebookは写真などをつけて長い文章で表現するなど、メディアに合った表現で投稿するのがおすすめだ。
それぞれの特異性を生かしたソーシャルメディアごとの使い分け
具体的には、それぞれのソーシャルメディアは、主にどのような使い方ができるのだろうか。
Twitterは、リアルタイム性の高い1対1のコミュニケーションが可能なツールであり、リツイートによる拡散も期待できるメディアだ。その機能を生かし、ECサイト連動による販売促進に効果が期待できるだろう。
興味関心でつながるインタレストグラフを持つため、ツイート内のURLがクリックされる確率は高く、キャンペーン応募やサイト誘導にも効果が高い。その他、受け身で待つのではなく、不満があるユーザーにこちらからアプローチして不満を解消するタイプの顧客サポート、いわゆる「アクティブサポート」にも向いている。
Facebookは、実名でつながる世界一のSNSであり、「いいね!」などの全てのアクションが友達に伝播するという特徴を持つ。中でも最大の特徴は、ビジネスでも無料で使えるFacebookページだろう。EC連動による販売促進の他、チェックイン・チェックインクーポンを利用した集客利用、エンゲージメントを高めることによるブランディング効果など、様々な使い方ができるはずだ。
動画共有サービスは、ユーザーとのエンゲージメントを深めるブランディング効果、商品などの使い方を説明するビデオとして使う顧客サポート機能などの使い方ができる。位置情報サービスは、主に販売促進・実店舗への集客に利用できるだろう。
詳しい使い方は、次回以降で解説していく。
