SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第100号(2024年4月号)
特集「24社に聞く、経営構想におけるマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

デジタルマーケティングの未来を探る「Adobe Digital Marketing Summit 2012」

ファン数はビジネスの指標ではない、具体的な成果を追い求める米国ソーシャルマーケティング事情


 「Adobe Digital Marketing Summit」では、いくつか重要なキーワードが登場しました。今回は、引き続きマーケターが注目する「ソーシャルマーケティング」についてお届けします。

ソーシャルという「大きなうねり」が生み出したもの

『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』 Charlene Li, Josh Bernoff 著/伊東奈美子訳 (翔泳社)
『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』
Charlene Li, Josh Bernoff 著/伊東奈美子訳 (翔泳社)

 2008年、ソーシャルメディアにマーケターの目を向けさせた1冊の本が出版された。米国の調査会社フォレスター・リサーチのふたりのアナリストが著した『グランズウェル』は、その年の米国ビジネス書のトップ10に入るヒットとなった。本書が、ソーシャルマーケティングに取り組むきっかけになったという人も多いはずだ。

 「グランズウェル(groundswell)」は「大きなうねり」という意味だが、本書では、次のような社会的ムーブメントを指す言葉として使われている。

「グランズウェルは社会動向であり、人々がテクノロジーを使って、自分が必要としているものを企業などの伝統的組織ではなく、お互いから調達するようになっていることを指す」

 刊行から4年たったいま読み返してみると、そのとき注目されていたサービスのいくつかに、年月を感じるものの、そのほとんどの部分は現在でも示唆に富んでいる。しかし大きく異なるのは、ソーシャルメディアという大きなうねりが、「ビッグデータ」という新たなうねりを生み出していることだろうか。今回のサミットでは、個々人が生み出す多種多様なデータからいかにビジネス上のメリットを引き出すかが焦点となった。

デジタルマーケターのニーズに応える「Adobe Digital Marketing Suite」

 個人の日々の活動のなかで生み出される多種多様なデータは、ひとつひとつは小さいものの、その総量は膨大なものとなる。そこからマーケターはシグナルを読み取り、ビジネスへ活かしていく。そして、それを支援をするのがアドビ システムズの製品群が「Adobe Digital Marketing Suite」だ。

 この製品群がカバーするのは下図に示す領域。SiteCatalystを中心とした解析・レポーティングツール群は、デジタルマーケティングのあらゆるデータに対応する。そして、PC、モバイルといったデバイスごと、オンラインとオフラインのように、チャネルごとにデータを分析するのではなく、それらを統合して分析すること。今回のサミットでは、プールに設けられたスイムレーンのように別々に収集されているデータを横断的に解析するマルチチャネルマーケティングにフォーカスしたセッションも数多く行われた。

 また、さまざまな解析結果から迅速に意思決定ができるよう、アドビ システムズはデータのビジュアル化にも注力している。さらに、組織の中で行われる業務のワークフローやコミュニケーションをより効率的なものに改善する数多くの機能を提供。マーケターが本来やるべき業務に集中できるよう、さまざまな配慮がなされている。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
ソーシャルメディアへの投稿を一元管理し、最適化する「Adobe Social 」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
デジタルマーケティングの未来を探る「Adobe Digital Marketing Summit 2012」連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/10/18 16:53 https://markezine.jp/article/detail/15456

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング