業種問わず参加社数が拡大する、「Googleオープンビジネスパートナー」
Google が Google AdWords 普及のため、2010年9月30日から開始した「Googleオープンビジネスパートナー」制度。
「認定パートナー」と並行した位置づけでスタートしたこの制度は、Google の提供する検索連動型広告「 Google AdWords 」の運用代行などを手掛ける企業が、Google のさまざまなサポートを無料で受けられるプログラム内容となっている。
当初はオンライン広告代理店を中心として参加する企業が多かったが、サービスが浸透していくにつれ、Web制作会社など様々な企業が参加するようになった。
法人・個人を問わずに参加できる敷居の低さと Google によるサポートの手厚さという魅力から、制度の立ち上げ以来、毎月、数百社ペースで参加企業が増え、現在では数千社規模にまでのぼり、現在も増え続けている。
参加者企業のニーズを吸いあげ、サービスを充実させたことで
参加企業の拡大へ
参加企業が増え続ける理由について、グーグル株式会社マーケティング マネージャーの清水一浩氏 は、開始以来、参加企業からの要望を反映し、サービスの充実へと繋げてきたことが大きいのではないかと分析する。
サービス開始後から、セミナーの場等で参加企業からの要望をヒアリングする機会を設けるなどして、ニーズを吸い上げ反映させることを試みてきた。様々なジャンルの企業が参加するにつれ、Google は AdWords に関する知識・スキルを伸ばしてもらうことと、参加企業の営業活動における課題が軽減するようサポートすることを特に意識してきた。
例えば、参加申し込み企業にはスターターキットを送付。 AdWords の概要をまとめた「スターターガイド VOL.1」、 AdWords の運用ガイドとなっている「同 VOL.2」、 AdWords 導入を顧客へ提案する際のコツを教える「同 VOL.3」といった小冊子のほか、販売促進用チラシ、 AdWords 無料お試し券などを同封している。このスターターキットは2011年度のDM大賞グランプリを受賞。AdWords の運用知識を段階的に身につけられる仕掛けとあって、内外からも高い評価を受けた。
また、営業時に必要な説明資料や見積もりのテンプレートといったドキュメント類を、営業支援ツールも提供。
さらに、最近では要望の高かった電話サポートも実施し、参加企業に対して AdWords 導入を顧客に提案する資料作成や新規広告作成のサポートを行っており、繰り返しこのサポートを利用する参加者も多く評判は上々だという。
参加企業の運用レベルに応じたサポートを提供することで、よりその先の顧客に付加価値の高いサービスが提供できるとして、今後もサービスの充実に力を入れていきたいとしている。
第3回目の表彰となる「Google Excellent Performer Award」
こうしたサポートの一環として、上位企業に対して5月23日に行われたのが、「Grow Business with Google - Google AdWords 活用セミナー」。
オープンビジネスパートナー参加企業の上位100社を対象に行われた。
セミナーでは、市場が急速に拡大しているスマートフォンへの最適化についての講演をはじめ、ディスプレイネットワーク広告での効果的な活用を説く「GDN活用方法および運用・最適化の仕方について」(アナグラム株式会社 阿部 圭司氏)の講演のほか、Google Apps やGoogle アナリティクスなど、Google のサービスを利用したビジネス展開についてなども講演された。
また、このセミナーの冒頭で行われたのが、「Google Excellent Performer Award」の表彰。
今回は第3回目。2012年1月~3月が対象期間となった。
上位3社は、インタラクティブエージェンシー、Web制作会社、EC決済代行会社。オープンビジネスパートナー参加企業の多様さを現わすような顔ぶれといえる。
セミナー内でもこの3社による、顧客獲得についてのノウハウなどが披露されたが、これら上位にランクインした企業はどのような取り組みをすることで顧客からの支持を得られたのか、成功した要因についても紹介していこう。