スッキリングプロジェクトは、ゴミのポイ捨て、傘の使い捨て、自転車違法駐車といった社会問題に対して、当事者である生活者ともに解決策を考えていくプロジェクト。
発起人は、オンラインアイデアボード 「Blabo!」を運営するBlabo、街のポイ捨てをなくすための活動をするgreenbird、使い捨ての傘をなくすための活動をするシブカサ、違法駐輪問題に取り組むB-cycleと、その活動に共感しゴミのポイ捨て問題に取り組むロッテだ。
実現までの手順としては、まず、オンラインアイデアボード 「Blabo!」上で生活者からアイデアを募集。その中から問題解決につながり、かつ実現性も高いアイデアをピックアップし、具体的な活動に落としこんでいく。
ゴミのポイ捨てについては、greenbirdとロッテが組み「ポイ捨てをゼロにするアイデア」を「Blabo!」で集めて商品開発を行うことを計画している。例えば、現在「Blabo!」上では「思わず捨てたくなっちゃう街中のゴミ箱をつくろう!グッドアイデアはプロダクトデザイナーがカタチにします。」というお題があり、ここに投稿された優れたアイデアが商品化される可能性があるというわけだ。
なお、「Blabo!」はこのプロジェクト以外でもさまざまなプロジェクトの課題解決を支援し、実績を残している。例えば、中古車販売大手のガリバーインターナショナルが幕張にオープンした『ガリバーWOW! TOWN幕張』の店舗開発のアイデアを「Blabo!」で募集。店舗コンセプトから、施策実行まで実現している。
ガリバーインターナショナルとの取り組みは、投稿内の「運転中の見え方など、車ごとに注意するポイントが違うのが怖いなーと思うので、店舗に教官がいたら嬉しいですねー!!」というコメントから、ペーパードライバー層のニーズに着目。ペーパードライバーでも安心して試乗ができる「教官のいるお店」というコンセプトを実現し、来場促進を実現させている。
Blaboの代表取締役 坂田直樹氏は、今回のプロジェクトの目的について、次のように語っている。
「いままで社会の問題への取り組みは、一部の人や、NPOに委ねらることが多かったのですが、今回取り上げている『ゴミのポイ捨て』などの問題は、とても身近で誰にでも解決できる可能性のある問題ばかりです。また、解決策の糸口となるアイデアは、ふとしたところから湧いてくることが多いので、ユーザー、企業、NPOといった立場関係なく、誰でも参加できるプロジェクトにしています。
単にアイデアを集めるのではなく、『Blabo!』から生まれたブラボーなアイデアを実際にカタチにして初めて価値が出るので、実証実験、製品化も予定しています。どんな小さなアイデアでもよいので、幅広い方々に参加してもらいたいと願っています」
【関連記事】
・約9割の主婦が、商品に意見&アイデアあり!「モノ言う主婦」の商品開発【ベネッセ調査】
・ヤフー「ソーシャル防災訓練」サイト立ち上げ J-WAVE、森ビル、Twitter Japanと協力し、防災訓練実施へ
・ソーシャルで本当にインパクトがあるユーザーは全体の2%未満、AMNが「ユーザーチャート」100万解析データを分析
・電通、Twitter上の話題の拡散度合いを測る指標を開発
・ヤフー、複数ソーシャルのキーワードをまとめてチェックできる最速情報アプリ「話題なう」