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話題のサービス「LINE」関係者インタビュー

LINEがスマ―トフォンのマスメディアになる未来予想図、広告商品としての魅力とポテンシャルに迫る【第2弾広告事業編】


 先日、国内ユーザー3,200万人突破を発表したLINE。マンスリーアクティブユーザー率が86%にも達するLINEは、スマートフォン革命時代の新たなマーケティング手段として多くの企業の期待を集めている。今回は広告事業グループ 広告事業部 事業部長 古賀美奈子さんにお話しをうかがった。(バックナンバーはこちら)

投資からマネタイズの段階へ移行

 LINEやNAVERまとめ、ライブドアなどのNHN Japanの広告事業全般を手掛けている古賀さんは、旧ライブドアの前身となるオンザエッジに入社。WEB制作の営業担当からキャリアを積み、ライブドア時代にはモバイルの広告事業の立ち上げを経験。2012年1月、NHN Japanとライブドアの経営統合後、現在の業務を手掛けている。

NHN Japan株式会社 広告事業グループ 広告事業部 事業部長 古賀美奈子さん

 「NHN Japanは、もともとハンゲームというオンラインゲームサービスをやっていました。ハンゲームはユーザー課金のビジネスモデルで得た収益を、NAVERやLINEという新しいサービスに投資しており、NAVERやLINEといったウェブサービス系の事業は、マネタイズをあまり行っていませんでした」

 現在、NHNグループは約1000人規模の会社に成長し、旧ライブドアの広告事業グループが現在の広告事業部を約30人で担っている。

 「私はもともとライブドアの広告事業部長をやっていました。その流れから現在は広告事業全体を統括しています。今はライブドアやNAVERまとめ、そしてLINEの広告ビジネスのマネタイズを担当しています」

 LINEの広告事業立ち上げ

 企業のマーケターの方々の注目を集めているLINEの広告ビジネスが本格的に始まったのは2012年6月中旬。コカ・コーラや資生堂、ローソンなどのLINEマーケティングへの取り組事例はすでに数多く知られているが、実は始まってから4か月しか経っていない。

 「LINEのサービスの世界観を崩すことなく、クライアントのメッセージをどのように伝えて、色を出していくか。特にLINEに関してはサービスがすごく伸びているので、ユーザーにストレスを与えずに、広告というマネタイズをいかに展開していくかは常に考えています」

スポンサードスタンプ(日清食品「ひよこちゃん」とローソン「ローソンクルーあきこちゃん」)

 LINEの広告は、公式アカウントスポンサードスタンプの2つが柱だ。日清食品のチキンラーメンひよこちゃんやアメイジングスパイダーマンのスタンプが成功事例としては有名だろう。公式アカウントの事例としてはローソンのからあげくん騒動が記憶に新しい。実際に広告事業部への問い合わせはとても多いそうで、企業や代理店のLINEマーケティングへの関心度の高さがうかがえる。

 「クライアントさんから『LINEで何かやりたい』という相談はとても多いですね。LINEの広告は、みなさんがコミュニケーションで使っていただいているスタンプとユーザーが企業とお友達になる公式アカウントの2つです。

 公式アカウントではクライアントからユーザーにメッセージを送ることができますが、ローソンさんなどの店舗があるクライアントさんは、来店促進になるクーポンを発行するなど、LINEマーケティングの効果はとてもわかりやすいですよね。

 ただ、企業が一方的に伝えたい企業メッセージだけを投げていても、それはユーザーにとってはあまりうれしいことではないので、どういうふうなコミュニケーションの取り方をしたらいいのか。LINEのユーザーのために何ができるかということを企業側で考えていかなければいけません

 公式アカウントを使ったユーザーとのコミュニケーションの取り方などは、代理店の営業を通してフォローアップを随時行っているそうだ。

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/29 15:20 https://markezine.jp/article/detail/16550

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