SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

話題のサービス「LINE」関係者インタビュー

LINEがスマ―トフォンのマスメディアになる未来予想図、広告商品としての魅力とポテンシャルに迫る【第2弾広告事業編】


マスメディアに匹敵する、LINEマーケティングの世界観

 インターネット広告の世界は、わずかな数値の世界の中で動いている。一方でLINEマーケティングは、既存のインターネット広告とは大きく異なる世界観をもっている。

 「すでに終了した企画ですが、『アメイジング・スパイダーマン』という映画の公式アカウントを開設した際に約100万人のお友達ができました。そのうち10数万人が映画観賞券のプレゼントに応募しました。この応募率は、インターネットの広告手法においてはありえない数値です。この数値をたたき出す世界観こそが、LINEのマーケティングです

 まるでテレビの視聴率のような数字だ。このような実績値を出す事実からも、今後LINEがスマートフォンのマスメディアになりうる可能性を大いに感じる。

LINEの世界観はオリジナルじゃないといけない

 LINEの広告事業が立ち上がってから4か月。まだまだこれから発展していくであろうLINEマーケティングは、「根本的にLINEと、たとえばFacebookのコンセプトは異なるので、LINEはLINEで自分たちで独自に手法を考えている」そうだ。

 「Facebookやツイッターは、アカウントを開くこと自体にお金はかからないですよね。LINEの場合はアカウントを開くのにお金がかかるので、その点はすごく比較されますね。ソーシャルというとお金はかからないみたいなイメージをもっている方は多いですが、アカウント開くこと自体にお金は払ってないけど、結果的には費用がかかります。Facebookのいいねをとるために広告を出したり、運用で人件コストも。

 LINEの場合は、毎日1200~1300万人のユーザーが常にLINEを使っているのでアカウントを開設するだけで、いわゆる広告と同じ告知力があります。LINEはアカウントの中に広告費用も広告販促費用も全部込みと考えてもらうといいかもしれません。

 また、LINEの公式アカウントの登録数って桁が違いますよね。ローソンだと1日で約20万人もアカウントの登録数が増えた事例も。1日で20万人のユーザーを獲得することは、驚異的なこと。このような世界観は、オリジナルのものですし、オリジナルじゃないといけないと思います」

次のページ
LINEを広告商品としてよりパワーアップさせるための2つの課題

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
話題のサービス「LINE」関係者インタビュー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/10/29 15:20 https://markezine.jp/article/detail/16550

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング