ヒューマンメディアは、日本及びアメリカ、ブラジル、インド、中国など14か国の現地調査を行い、「日本と世界のメディアxコンテンツ市場データベース2012」を発行した。
2011年の日本のメディアとコンテンツの市場は11.7兆円。トータルではアメリカに次ぎ2位であったが、ゲーム分野では韓国が迫り、インターネット広告では中国が逆転2位に。
ゲーム市場は、1位はアメリカ(約1.3兆円)、2位日本(7,443億円)とつづき、3位韓国(7,434億円)は日本とほぼ変わらない。韓国は他の分野に比べてゲームの市場の規模が大きい。また、4位の中国(5,828億円)は、大部分をオンラインゲームが占め、その金額は急速に拡大している。欧州各国は1,500~4,000億円程度、新興国は1,000億円以下の規模であり、ゲーム市場は小さい。
インターネット広告の市場規模はアメリカが圧倒的に大きい。2位の中国(6,428億円)は市場が急拡大し、4年で4倍の規模となった。また、巨大な人口を抱え、IT産業が拡大しているインドは173億円。市場はそう大きくはないが、年々拡大傾向にあり、今後の拡大が期待される。東南アジアの新興国であるインドネシアとベトナムはともに3億円とインターネット広告市場は小さい。経済発展やインフラ整備は進んでいるものの、ネットビジネスは勃興期であり、広告媒体としての評価はまだ限定的である。
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