URL、HTTP、HTML 世界中どこでもWebページが見られる仕組み
上記で示した例で「Webページを見たい」とリクエストを送る際には、「どのWebページが見たいか?」を指定することになります。それを指し示すアドレスがURL=「Uniform Resource Locator」と呼ばれるものです。ちょっと詳細を話すために例として
http://example.com/about.html
というアドレスを取り扱ってみましょう。こうしたURLを直接ブラウザのアドレスバーに入力すれば、その場所へリクエストを飛ばすことになります。このURLは、より細かく分解出来ます。
「http」の部分はHTTPと呼ばれるプロトコルを使うことを示し、また「example.com」に関してはサーバーのホスト名を指しています。そして「/about.html」はパスと呼ばれホスト配下のより具体的な場所を指し示します。
HTTPなる言葉が出てきましたが、これはざっくり言えば、Webページをサーバー・クライアントでやり取りするための「取り決め」です。実際にRFC 2616という国際的な仕様書にまとめられているものとなります。まぁ難しいことは考えずにWebを見る仕組みの約束ごとと捉えるといいでしょう。
先ほどサーバーにもいろいとあると申しましたが、WebサーバーはHTTPの取り決めに準じたサーバーの1つと解釈することができます。URLの例で出てきた「http」の部分は「HTTPの約束ごとを守ってWebページのアドレスを示すよ」という宣言になるのです。
さて、我々はHTTPの上で何をやり取りするか? デジタルデータならば大抵のものをWebサーバーで配信し、クライアントが受け取ることができるのですが、WebページとなるとそれはHTMLという記述方法で書かれています。これも約束ごととして国際的に決められている記法です。
HTMLに関しては理解している方も多いので、記述方法の詳細は今回に限り省きますが、HTTPにおけるサーバー・クライアントモデルで、Webページをブラウザが受け取る際にはHTMLの文字列をブラウザ側で解釈し表示していくことになります。
今回のまとめ
基本となるWebの仕組みを僕なりに解説してみました。当たり前に使っているWebの裏側は実に良くできています。また、HTTPやHTMLなどは決まりごととしてしっかりと仕様書があり、特に読む必要はないのですが(筆者も読み込んではいません!)、「ああ、こういう約束ごとなんだな」と割り切って理解することも重要です。
さて次回は、Webサイトの種類とWebページを支える技術について解説していきますね。
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