本レポートにおいては、「スマートフォンを除く従来型携帯電話」のことを「ガラケー」と統一して記載致します。
調査の狙い
近年のモバイル端末市場では、多くの新しいスマートフォン端末の発表や、スマートフォン向けの新サービスが続々と登場し、スマートフォンへの利用移行が進んでいると言われている一方で、ガラケーを利用し続ける人も一定数存在し、ガラケーユーザー向けのサービス提供も継続して行われています。
そこでIMJでは、ガラケーを継続して利用している人に対して現在の利用実態と今後の利用意向がどのように変化するかを把握するための調査を実施し、前編・後編の2回に分けて発表します。今回の発表(前編)では、ガラケーとスマホの保有状況を明らかにし、次回の発表(後編)では、ガラケーユーザーに焦点を当てた調査結果を発表します。
調査のトピック
- 現在の保有率はガラケー51.8%、スマートフォン40.9%、ガラケーとスマホの両方保有は7.4%
- ガラケーは2年後に43.5%まで保有率が減少。「いずれスマートフォンへ買い替える」人も含めるとガラケー保有率は51.8%からいずれ34.0%まで下がると予測
- ガラケーユーザーの34.9%がスマートフォンへ買い替え予定
- ガラケーでインターネット閲覧する率は37.0%でスマートフォンの半分以下
調査概要
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査地域:全国
- 調査対象:15~59歳の男女 ※調査会社が保有する調査パネル
- 有効回答数:26,418サンプル
- 調査日時:2013年3月14日~3月21日
- 割付条件:年代別のインターネット利用率を「平成25年2月総務省全国男女推計人口」を元に算出し、割付を行った。(※インターネット利用率は総務省「平成23年通信利用動向調査」を参照)
現在の保有率はガラケー51.8%、スマートフォン40.9%
プライベートでのデジタル機器の保有率について尋ねたところ、パソコンが全体の71.4%、ガラケーが55.8%、スマートフォンが45.5%の保有率であることがわかりました。ガラケーとスマートフォンのみで比較すると、全体ではガラケー、スマートフォンの保有率はそれぞれ51.8%、40.9%で、ガラケーを保有している人の割合の方が高くなりました。一方、年代別に見ると、10代・20代ではスマートフォンの個人保有率がガラケーの保有率を上回っています。