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デジタルカメラ(単機能端末)の将来性は? スマートフォン時代の写真撮影動向の変化【リサーチ】

 調査会社のシードプランニングはユーザーの写真撮影行動の現状に関する調査を実施。その調査データを抜粋して紹介する。

定着した携帯電話での写真撮影

 カメラ付き携帯電話が登場して10数年、ユーザーが携帯電話で写真を撮影し、それをメールで友人・知人に送る「写メール」あるいは「写メ」という新しいライフスタイルは、瞬く間に世の中に定着した。しかし近い将来この「写メール(写メ)」という言葉は、死語になっているかもしれない。

 2010年頃からのスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスや、ソーシャルメディアの急速な普及により、ユーザーはより手軽に高画質な写真や動画を手軽に撮影し、これらの大容量データをオンライン上で保存・整理をおこなうことや、SNSなどのソーシャルメディアを介して友人・知人と共有することなどが可能となり、既に世の中に定着しつつある。

 スマートフォンの普及はユーザーの生活様式や、既存の様々な業界の動向を大きく変えつつあると言えるだろう。

 周知の通りゲーム業界では、2013年5月にスマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」が業績急拡大に寄与したガンホー・オンライン・エンターテイメントの時価総額が、一時任天堂を上回るという象徴的な出来事も起こった。

 カメラ業界では、1990年代のフィルムカメラからデジタルカメラへの移行や2000年代のカメラ付き携帯電話の普及など、連続して大きな市場環境の変化に見舞われた。そして、2010年代に入り、スマートフォンの普及による新たな環境変化を前にしている。

 本稿では、シード・プランニングが実施したユーザーの写真・動画撮影行動の現状に関する調査結果の中から、スマートフォン購入後のユーザーの写真撮影行動の変化について取りまとめた結果を報告する。

 この報告のコンテキストは、恐らく読者の方も直観的に感じておられるような変化である。

 すなわち、「高機能なデジタル写真撮影機能が付いたスマートフォンの普及により、ユーザーは日常的に写真を手軽に撮影し、撮影枚数が増加傾向にある。一方で専門の写真撮影機器であるデジタルカメラの利用が減少傾向にある。このような傾向は新しいモノに柔軟に対応する若年層において強くみられはじめている。だが、高機能な一眼レフカメラはスマートフォンで写真を撮影するユーザーとはユーザー層が異なり、それほどの影響を受けていない…」という、ある程度想定内の結果である。

 だが現状このような傾向をデータで裏付けされた調査結果は、公開されていないように見受けられる。

 写真撮影機器のインターネット接続が一般化しつつある中、写真に関連する新しいWebサービス等を検討されるベンチャー企業や大手企業の新規事業担当者の方も少なくないはずである。本調査結果は、このようなサービスを検討される際の、ストーリー構成の材料として、読者の皆様にお使いいただければ幸いである。

 なお、本稿で使用するユーザーアンケート調査の概要は、下記の通りである。

調査概要
  • 調査時期:2012年10月
  • 調査対象:直近3か月以内に写真・動画の撮影経験があるユーザー 880名(男450名、女430名)
  • 調査手法:Webアンケート調査

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この記事の著者

野下 智之(ノシタ トモユキ)

株式会社デジタルインファクト 代表 ExchangeWire.jp 編集長1983年設立の市場踏査会社、株式会社シード・プランニングの独立プロジェクトとして、2014年10月にデジタルインファクト(Digital InFact)を設立、2016年4月に法人化。デジタル領域を対象とする市場・サービス評価機関...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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