写真撮影におけるユーザーの撮影機器選択の現状
まずはユーザーの現状動向から報告する。ユーザーは現在写真撮影においてどの機器を使っているのであろうか。下記は、ユーザー過去1年感の写真撮影機器利用率に関する回答である。
やはりデジタルコンパクトカメラが全体の84.8%と圧倒的に多い。また、これに次いで多いのがフィーチャーフォンの61.7%である。スマートフォンは全体の37.2%である。
本調査の実施時期が2012年10月であることから、現時点での利用率は更に高まっていることは間違いないであろう。
Q:あなたが過去1年間で写真を撮影したことのある機器をお選びください。(MA)
次に、過去1年間で写真撮影時に利用した機器のうち、最も多くの枚数を撮影した機器についての回答結果は下記の通りである。
撮影枚数の多い機器の順位は、前の質問の利用率と同じである。だが、利用率の結果では24.5ポイントの開きがあった二位フィーチャーフォンと三位スマートフォンとの差は、は、ここでは0.6ポイントにとどまっている。
スマートフォンはフィーチャーフォンよりもユーザーの主要写真撮影用デバイスとしての魅力度が高いことは、これまでも直感的には理解出来たが、これが数値にも現われている。
この結果を回答率が高い上位三機器(デジタルコンパクトカメラ、携帯電話、スマートフォン)を対象に年齢別で見ると、若年層ほどスマートフォンを主要機器とする傾向が強いことが明らかである。
20代以下の年齢層では、スマートフォンがデジタルコンパクトカメラの割合よりも高い結果となった。スマートフォンの割合は年代層が低いほど高まる傾向が見られる一方で、デジタルコンパクトカメラの割合はその逆の傾向が見られる。この結果から若年層ほどスマートフォンが最も撮影枚数が多い機器として使われる傾向が高いことが分かる。
携帯電話・スマートフォン<年代別>(SA)/n=880
