キャラクター・データバンクは、2012年のキャラクター商品小売市場を1兆5,340億円(昨対比4.5%減)と発表した。
キャラクター商品の小売市場は1990年代に右肩上がりで成長。2000年以降は景気低迷、メディア環境の変化、少子高齢化等々の要因により、微減傾向で推移してきた。2009年、2010年はテレビ連動型キャラクターや多様化する生活者の嗜好性に対応したキャラクターが好調に推移し、2年連続で成長。2011年は大幅な市場縮小が予想されるなか微減に留まった。
2012年のキャラクター小売市場は、定番キャラクターの強さが目立ったものの、未就学児などキッズ層での購入金額シェアが縮小。一方で、20代、30代はシェアが拡大し、ゆるキャラやスマートフォン向けアプリから生まれたキャラクターなど、さまざまなキャラクターが市場を賑わせた。
また大型複合施設が相次いでオープンしたことで、販売チャネルが多様化した。そんな中、ハイターゲット層が主な利用者だった通信販売のシェアが伸長し、親子層の利用が増加するという変化も見られた。
キャラクター商品小売市場ランキングの1位は「アンパンマン」、2位「ミッキーマウス」、3位「ポケットモンスター」であった。「アンパンマン」は4年連続のトップを獲得。そのほか、「おさわり探偵なめこ栽培キット」など、新たなキャラクターの台頭も目立った。
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