放送との連携
そして2012年9月には、視聴者参加型バラエティ番組『大炎上生テレビ オレにも言わせろ!』(TBS)の仕組みを提供。手元のタブレットやスマートフォンから番組に連動して「Yes/No」ボタン、コメントやスタンプなどを押すことができる。表示・集計する仕組みだけでなく、映像的な面白さを演出するクリエイティブには高い評価が得られたという。
この成功を機に、スマートフォンによるリアルタイムボーディング(投票)の仕組みは様々な番組で使われるようになる。2012年10月~2013年3月まで深夜枠で放送された『にっぽんのミンイ』では、その日起きたニュースや話題に対して視聴者の「ミンイ」をスマホや携帯・PCから投票してもらい、集計結果を生放送中の5分以内で発表した。


http://www.min-i.jp/
この他、映画「エヴァンゲリオン」のテレビ放映と連動し、名台詞とのシンクロを演出したダブルスクリーンの施策、サッカーの試合をスタンプなどで応援しながら観戦する『熱狂ファンタジスタ』(日テレ)など、様々な施策が紹介された。これらは日本テレビ『JoinTV』でも紹介されている。
こうしたスマートフォンやソーシャルメディアとの連携について、西村氏は「番組を盛りあげるだけでなく、他の誰かが観ているなら自分も見続けようとしたり、CMの時にも応援の熱量をキープできたり、視聴者の途中退出やCM時の視聴率低下を抑制することができることが判明した」と解説。特にCMに関して「番組と連動したプレゼント企画などを行うことで、いっそう広告効果が高まると思う」と効果について語った。
また、インタラクティブTVの企画として、2013年6月15日放送の「BLOODY TUBE(ブラッディチューブ)」(テレビ東京)に仕組みを提供。視聴者がスマートフォンを使って番組に参加し、血液型チームに分かれて順位を競うゲーム番組だ。ここでの新しい試みとして、優勝チームには賞品としてPontaポイントを進呈する仕組みを提供した。

https://www.jointv.jp/

西村氏は「バスキュールは、今後も様々な新しいメディアにおけるチャレンジを続けていく。そして、その直近の成果を提供することで、今後の『テレビ × スマートデバイス × ソーシャル』の施策発展のきっかけの1つになればと幸い」と語り、講演の結びとした。