現在のドロップシッピングは2000年頃にアフィリエイトが日本に入ってきた時と同様の状態です。アフィリエイトが始まった際も「なんかネット広告というものがあるよ」という程度のものでした。私がアフィリエイトを始めたのも、楽して稼げるというのを聞いて、「バイトなんてしている場合じゃない」と飛びついたのがきっかけです(笑)。ドロップシッピングに興味がある方がMarkeZineでこの記事をご覧になっているなら、それだけですでに良い位置にいると思います。
米国では、ドロップシッピングがネットショップと五分五分くらいまで普及しています。現在、国内のドロップシッピングのユーザー数は20万人ぐらいで少しずつ普及してきていますが、今後爆発的に流行すると思います。現在、国内のEC(電子商取引)のB to C市場が4兆円ぐらいなのですが、ドロップシッピングだけでその半分の2兆円ぐらいを占めるようになるのではないでしょうか。
国内でも弊社も含めDSPが増えて各社がそれぞれサービスを打ち出してきています。日本のドロップシッピング業界も、黎明期を脱し、大きく伸びようとしている時期だといえます。

――平日忙しいサラリーマンでも副業として続けていくのは可能でしょうか?
可能だと思います。かなり頻繁に更新しようと思っている人でも、一日のスケジュールとしては、まず朝起きたら新着商品がDSPから更新されているので、その新着商品をチェックします。そこで販売したい商品があったら仕入れ値を決めてWebに掲載していきます。この際に作業を規格化しておくと単純作業で済みます。慣れれば15分ぐらいでできるでしょう。
その後会社に向かいます。日中仕事している間に売れても、Seesaaドロップシッピングの場合は、購入者へのメールのやり取りや商品の発送からほとんどすべてをDSP側で処理するので、セラーはSeesaaドロップシッピングからの売上レポートを会社から帰ってメールや管理用のWEBを使ってチェックするだけです。その売上レポートを見て、「今日はこのぐらい売れたのか」と確認できます。
儲けることができる人は何割?
――しかし誰でも儲けられるというわけではないでしょう?
もちろん儲ける人、うまく儲けることができない人が出てくるでしょう。パレートの法則ではないですが、儲かる人はだいたい2割くらいでしょう。ただし儲けられない8割の中には、Webサイトを作るだけ作って、その後放っておく人が多いことが儲からない原因と言われているので、どなたでも努力と工夫次第で稼ぐことはできると思います。
売れている人には特徴があって、顧客ターゲティング(絞り込み)をしっかりしているという点が挙げられます。また、その商品を説明する際にお客さんが買わなければならない理由を必ず載せています。例えば健康食品なら「今のあなたにはこういう成分が入っている食品が必要です」と、説得力のある文章で販促するのです。そのためにはテキスト能力も必要になります。
またネットショップでも同じなのですが、人気店舗はWebサイトのデザインを、プロのデザイナーに依頼しています。やはりきれいなページでないとお客さんに見てもらえません。ただしトップページをデザイナーに頼むと(ピンきりですが)10万円ぐらいかかってしまいます。
先行投資が嫌だという人は、まずテンプレートが揃っているブログでWebを立ち上げて、オークションを集客の窓口とします。そこで頑張って売上を上げて、デザインを発注するためのお金を貯めましょう。またSeesaaドロップシッピングでは今後、デザインが組み込まれたテンプレートの配布も考えておりますのでご期待ください。