開局10周年に向けて ABEMAにおけるアプリの重要性
──まずは改めて「ABEMA」のサービス概要と、アプリをどのようなチャネルとして捉えているのか教えてください。
有重(ABEMA):「ABEMA」は2016年に開局し、テレビのイノベーションを目指し「新しい未来のテレビ」として展開する動画配信事業です。登録不要で、無料で多くのコンテンツをお楽しみいただくことができます。
24時間編成のチャンネルを軸に、ニュースからオリジナルのドラマ、恋愛リアリティーショー、アニメ、スポーツまで、多様なジャンルの番組コンテンツを視聴いただけます。また、オリジナルのコンテンツはクオリティにこだわり制作しており、シリーズ化する番組や賞を受賞する番組なども年々増えてきています。
そうした中、ユーザーに快適な視聴体験を提供できるアプリは、回遊率も高いため非常に重要なチャネルと捉えています。開発・データ・マーケティングの各部門が一丸となって、アプリユーザーをいかに増やし良質な体験を提供していくか?という点は注力しています。

アプリの成長において「ディープリンク」活用は必須
──ABEMAでは2025年4月より、Adjustが提供するディープリンクソリューション「TrueLink」を導入したとうかがいました。背景には、どのような課題感や狙いがあったのでしょうか?
中澤(ABEMA):Googleが提供するディープリンク機能「Firebase Dynamic Links」が廃止されることにともない、代替ソリューションを探していました。
これまで「Firebase Dynamic Links」は、モバイルブラウザからアプリへの導線と、各番組のSNSシェア機能において活用していました。ユーザーが求めている情報をより素早く届けることが、アプリビジネスを成長させるうえで必須の課題です。体験を途切れさせることなく視聴体験を担保するという点において、ディープリンクの活用は不可欠であるため、代替ソリューションの導入は必須でした。

中澤(ABEMA):その中で、代替ソリューションとして「TrueLink」を選んだ理由は、トラッキング環境を統一したいと考えていたためです。
元々ABEMAでは外部アプリ広告の計測を目的に「Adjust」を活用しておりましたが、ブラウザの計測は「Firebase Dynamic Links」、SNSの計測は他ソリューション……といった形で、各タッチポイントで使っている計測ツールがバラバラでした。トラッキング環境を統一することで分析効率を高め、施策改善のスピードを高めていきたいと考えました。
有重(ABEMA):Adjustは開局して間もないころから活用していたため、社内に知見があったことも大きいです。他にもデータトラッキングのカバレッジの広さや、ディープリンクという複雑な技術において、多くのアプリサービスでその挙動を担保できる点も魅力でした。
Adjustのディープリンクソリューション「TrueLink」について詳細を知りたい方はこちらからご確認ください。