プラスアルファ・コンサルティングは、ソーシャルリスニングツール「見える化エンジン」を使って、8月3日に日本テレビ系列で放送された『天空の城ラピュタ』に関するツイートの分析を行なった。
この作品はクライマックスに主人公が滅びの呪文である「バルス」を唱えるとき、視聴者が一緒に「バルス!」とツイートすることで知られており、そのツイートは毎秒ごとのツイート数の世界新記録となっている。Twitter社の発表によると、今回の放映でも、主人公が「バルス」と発したのとほぼ同じタイミングで日本時間の午後11時21分50秒、ツイート数は14万3199TPSを記録。これまでの最高である2013年の「あけおめ」の3万3388TPSを大幅に上回った。
「バルス祭り」と呼ばれる現象とは別に、プラスアルファ・コンサルティングは、放送時間帯を含む21時から23時59分までに発信されたTwitter上のツイートから、主要キャラクターであるパズー、シータ、ドーラ、ムスカについて分析。その結果、「ムスカ」を含むツイートが、主人公パズーに対して1.8倍以上の圧倒的な人気を持つことが明らかになった。
次にキャラクター名にかかる形容詞を抽出し、各キャラクターへの評価を分析。ムスカは悪役にもかかわらず「偉い」などのポジティブな単語が上位を占め、特に「優しい」という単語については、「40秒で支度しろというドーラより、3分待ってくれるムスカのほうが優しい」という内容のツイートが拡散した結果と見られる。
Twitter上で最も投稿件数の多かったムスカに注目し、その名ゼリフについて件数をまとめてみると、最も人気だったのは「見ろ!人がゴミのようだ!」で、ムスカが 最も悪役らしいところを見せている場面のセリフだった。ドーラよりも「優しい」との評価を得たムスカだが、やはり悪役らしいところが人気の一端であることは間違いないようだ。
※編集部より:当初、見出しが「パズーよりムスカのほうが優しい」となっておりましたが、正しくは「ドーラよりムスカのほうが優しい」です。訂正してお詫びいたします。
【分析概要】
収集期間 : 2013年8月3日 21:00 〜 23:59
収集条件 : 「パズー」「シータ」「ドーラ」「ムスカ」 を含むツイート
収集件数 : 1,333,523 件
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