SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

イベントレポート(AD)

スマホ広告でのエンゲージメントはどう測る?さらなる市場の拡大には統合的な議論が不可欠【SmaTech 2013レポート】

広告主の業種の偏りを解消し、広げていくことが課題

 2つ目のパネルディスカッションは、題して「スマホ×アドテク業界予測 2013 to 2014」。mediba菅原健一氏をモデレーターに、CyberZ市川陽氏、ファンコミュニケーションズ加藤正人氏、Twitter Japan味澤将宏氏、ヤフー友澤大輔氏が参加した。

 「細かい技術というよりは、今後何が変わっていくのか、パネリストの皆さんが何に注目しているのかを語ってほしい」と菅原氏。議論は各社のスマホ広告事業の現状から、テレビとツイッターの関係、動画広告の展望など多岐に及んだ(※以下、モデレーター菅原氏の発言は傍線)。

 ―― まずは自己紹介を兼ねて、各社の現在のスマートフォン広告事業についてお話しいただけますか?

 加藤:当社、ファンコミュニケーションズはPCとフィーチャーフォン、スマホの領域でアドネットワークを展開しています。スマホ向けではCPC課金の「nend(ネンド)」とCMP課金の「Re:cord(リ・コード)」の2つのアフィリエイトを運用し、私はnendを担当しています。

 現在、稼働広告主とメディア数は順調に推移していますが、広告主はデジタルコンテンツのプロバイダに偏っているため、より幅広い広告主が使えるサービスにしていくのが課題だと感じています。

 市川:本イベントの前半で当社の中村からも講演させていただきましたが、CyberZはスマホ専業の広告代理業を展開しており、私はF.O.Xという効果測定ツールの担当部門役員を務めています。当社でも広告主の偏りは感じていますが、主にPCサイトへの広告出稿を中心にしている広告主の大半がまだスマホへの投下を躊躇しており、我々も適したサービスを提供しきれていないという思いはあります。

広告主がよりスマホ広告市場に予算投下できるフォローを

 味澤:私はツイッタージャパンで広告事業を統括しています。ジブリ映画「天空の城ラピュタ」の「バルス」同時ツイートに象徴されるように、今スマホ画面はテレビに対するセカンドスクリーンとして使われています。そうした状況を受けて、テレビとツイッターとを関連させた広告ソリューションをアメリカではすでにローンチしており、日本でも試し始めています。

 友澤:私の所属するマーケティングイノベーション室では、広告主やエージェンシー、サプライヤーに当社の商品を使いこなした事例を展開することがミッションです。今、スマホからのヤフーへの流入がとても増えていますが、集客しても例えばランディングページがPC用だと結局CPAが低く「効果がない」と判断されてしまうので、LPの整備やアプリ制作ツールの無料提供など、広告主へのフォローをしながらスマホの広告市場の拡大に注力しています。

Twitter Japan株式会社 ディレクター 味澤 将宏氏(写真左)
ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー
マーケティングイノベーション室 室長 友澤 大輔氏(写真右)
Twitter Japan株式会社 ディレクター 味澤 将宏氏(写真左)ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー マーケティングイノベーション室 室長 友澤 大輔氏(写真右)

 ―― ユーザーが拡大する勢いに対して、まだ広告主の新規参入や市場拡大には大きな余地があるといった状況ですね。参考までにカオスマップを持ってきましたが、プレーヤー同士の統合などこの先の展望についてはいかがですか?

 友澤:今はまだ市場が成熟していないので、かなり入り組んでいますね。カオスマップのようにテクノロジーありきで分類し可視化していくのも大事ですが、それよりもテレビやリッチアドとスマホとの関係を考えたりすることのほうが、重要だと思っています。

次のページ
API化が進まなければテクノロジーの進化・導入も活かせない

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/10/16 12:42 https://markezine.jp/article/detail/18514

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング