カナダの研究による影響力は、オーストラリア、中国、ドイツ、日本などの科学大国をしのぎ、米国や英国に次いで世界第6位。その中でもオンタリオ州は、カナダ国内の研究活動の半数近く行われており、過去10年間に2万人を超える研究者が教育を受け、150社が新規に設立された。同州にあるウォータールー大学は、グーグルやフェイスブックなどの企業が求める優秀な人材を輩出している大学として知られている。
また、オンタリオ州政府技術革新省の研究基金による資金援助プログラム「オンタリオ研究基金(ORF)」は、科学的に優れた研究や商業化に焦点をあて、新しい先端的な科学分野での主導権獲得を支援している。
今回、カナダ・オンタリオ州政府は、今後6年間に1億9000万カナダドル(約176億7,000万円)を投じて、優秀な科学者の招へいと雇用維持、最先端技術の開発、投資の増大、雇用の創出などを後押しすると発表。このうち、6500万カナダドル(約60億4500万円)はORFの研究教育プログラムに振り向けられる。
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