『ローマ人の物語』(新潮社)はローマ帝国一千年の興亡を描く大長編で、現在シリーズ累計1,100万部を超えるベストセラー。今回、この大作がはじめて電子書籍化されたKindle版が日本語版・英語版で同時発売となった。4月25日に、まず『ローマ人の物語』Kindle版の販売をスタート。『ローマ人の物語』は全15巻で完結の予定で、第3巻以降も順次販売を開始する。
英語版は、米国、イタリア、英国、デンマーク、フランス、スペイン、ブラジル、カナダ、メキシコ、インド、オーストラリアのKindleストアでも販売される。
塩野氏は今回の電子版刊行によせて、500年前のヴェネツィアで最初に文庫本を考え出したアルド・マヌッツィオにちなんで次のコメントを発表した。「ルネサンス時代のビジネスマンたちにとって、船に持ちこめる荷物の重量をどうやれば軽減できるかは頭痛の種。彼らならば、海外出張ともなれば必らず電子書籍を持って行ったのでは? これもまた、歴史でしか味わえない愉しい空想ではありますが」
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