限られたスペースでも、モバイル広告は好調
Googleは、2001年2月にNTTドコモのiモードユーザー向けにウェブサイト検索サービスを提供したのを皮切りに、次々と機能の増強を続け、今回のGoogleモバイルの新デザインの提供によって、モバイル向けの統合的な検索サービスを実現した。
その根幹にあるのは、ユーザーと情報をより簡単、迅速、正確に結びつけること。検索機能においては、入力されたキーワードによって、ウェブ検索、携帯サイト検索、ローカル検索、画像検索などから、最適な検索結果をページ上部に表示し、それ以外の検索結果もその下にまとめて表示される。たとえば、アニメ作品のタイトルが入力されたら、その画像が一番上に表示されるといった具合だ。また、「新宿」などの地域名で検索した場合、検索履歴をつかって最近検索したエリア情報へのアクセスを容易にするなどの細かい配慮がなされている。
また、Googleモバイルのトップページは、PC向けのiGoogle同様、ユーザーがカスタマイズすることが可能となっており、GmailやGoogleニュースのヘッドライン、その他のモバイルサービスへのリンクなどを自由に並べ替えて自分用のページをつくることができる。この新しいトップページは、既存のGoogleモバイルのトップページ(google.jp)にある「新デザインをチェック」というリンクからアクセスすることが可能になっており、新デザインへの全面的な移行については、まだ先になりそうだ。
また、この新デザインにおいても、これまで同様、画面の上部と下部に広告表示エリアを設けて、広告を配信。徳生氏は、モバイル広告の状況について、広告スペースが限られるものの現状はかなり好調であることを明らかにしている。10月10日からスタートしたばかりの「モバイル版コンテンツ向けAdSense」とともに、検索連動型とコンテンツ連動型の双方に注目が集まりそうだ。
新インターフェイスの紹介はこれで終了し、続いて質疑応答が行われた。