スライドメニューの位置は文字の流れが決めてきた
日本語のWebサイトでは、たいていサブナビゲーションやスライドメニューが左側におかれています。なぜかというと、それは文字が左から右に流れているからです。文字が左から右に流れるので、情報の順序は左から右に流れるのが自然な関係となります。
つまり、左にあるメニューを選択したあと、右にその情報が表示されるほうが、より自然に感じられるということです。それは、逆に文字が右から左へと逆に流れるアラビア語などのWebサイトと比較するとわかります。英語や日本語とは異なり、アラビア語のWikipediaではサブナビゲーションが右側にあります。
スライドメニューを右におく意味とは?
スライドメニューは左側におかれることが自然であるにもかかわらず、このところ特にiOSのアプリにおいて、右側に配置する例が見られるようになってきました。
例えば、facebookのiOSアプリは、以前は画面の左右両方をスライドメニューとして使っていましたが、今は左側のスライドメニューがなくなってしまい、右側(と固定フッターのひとつ)だけを使っています。
FlipboardのiOSアプリもスライドメニューが右側にあります(メニュータイトルはなぜか「コンテンツ」)。
もちろん、左側にスライドメニューを持つものが圧倒的に多いのが事実です。ただ、facebookやFlipboardに見られるこの現象は、一口にイレギュラーなケースと切り捨てられない理由がありそうです。