「戻る」ボタンの位置はヘッダの左上にある
スライドメニューを右側に持つのはなぜか。考えられる理由のひとつはiOSのガイドラインです。iOSのガイドラインでは、アプリ内に「戻る」ボタンをおく場合、その場所をヘッダの左上(タイトルの左側)に推奨しています。これはバージョンがiOS 7になった現在でも変わらず推奨されています。そのため、スライドメニューのボタンを左側におくと、「戻る」のボタンと同じ場所になってしまい、バッティングしてしまうのです。
例えば、SummallyのiOSアプリを見てみます。トップページでは、スライドメニューが左上のボタンから展開できます。


下層ページに移ると、左上には「戻る」ボタンがおかれます。そのためスライドメニューボタンは、そのあおりを受けるかたちとなって、表示されなくなります。

iPhoneやiPod touchなどは、ハードウェア上に「戻る」ボタンを持っていません。したがってiOSアプリでは、画面の中に「戻る」機能を持つ必要があります。では、Androidはどうでしょうか。Androidではハードウェアのモニタ画面の下に、必ず「戻る」ボタンを個別に持っています。
つまり、Androidアプリでは画面内に「戻る」ボタンをおく必要がないのです。にもかかわらず、Androidアプリでも、スライドメニューを右側におくものもあります。先に紹介したFlipboardなどは、Android版でもスライドメニューが右側にあります。それはなぜでしょうか。