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UIウォッチング ~マルチデバイス時代のインターフェースを考察する~

スライドメニューが右側にあるアプリが存在する理由

「戻る」ボタンの位置はヘッダの左上にある

 スライドメニューを右側に持つのはなぜか。考えられる理由のひとつはiOSのガイドラインです。iOSのガイドラインでは、アプリ内に「戻る」ボタンをおく場合、その場所をヘッダの左上(タイトルの左側)に推奨しています。これはバージョンがiOS 7になった現在でも変わらず推奨されています。そのため、スライドメニューのボタンを左側におくと、「戻る」のボタンと同じ場所になってしまい、バッティングしてしまうのです。

 例えば、SummallyのiOSアプリを見てみます。トップページでは、スライドメニューが左上のボタンから展開できます。

 下層ページに移ると、左上には「戻る」ボタンがおかれます。そのためスライドメニューボタンは、そのあおりを受けるかたちとなって、表示されなくなります。

 iPhoneやiPod touchなどは、ハードウェア上に「戻る」ボタンを持っていません。したがってiOSアプリでは、画面の中に「戻る」機能を持つ必要があります。では、Androidはどうでしょうか。Androidではハードウェアのモニタ画面の下に、必ず「戻る」ボタンを個別に持っています。

 つまり、Androidアプリでは画面内に「戻る」ボタンをおく必要がないのです。にもかかわらず、Androidアプリでも、スライドメニューを右側におくものもあります。先に紹介したFlipboardなどは、Android版でもスライドメニューが右側にあります。それはなぜでしょうか。

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左スライドによる「戻る」は便利だ

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この記事の著者

原田 秀司(ハラダ ヒデシ)

Webサイトやアプリの設計を行うインターフェースデザイナー、Webディレクター。また、TV画面で表示するインターフェースや、ゲームコントローラなどを使った設計なども行っている。自著『UIデザインの教科書』(翔泳社)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/06/05 10:00 https://markezine.jp/article/detail/19979

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