レスポンスを取るということ~其の一
筆者はここ数年来、Webサイトのプロジェクトばかりに関わってきたためか、思考回路が少々“デジタル系”になってしまっています。
のっけから訳のわからない話となってしまいましたが、要するに、“デジタル系”とは、何でもスペックで割り切れるような発想をしてしまうということです。極端な例を言えば…ECサイトでは、ユニークユーザーを増やして、商品への導線を確保し、的確な商品情報を与えれば最上の結果が出ると、勘違いしてしまうことなのですね。
「えっ、それで何か問題になるの?」という声が聞こえてきそうですが、実は考えるべきポイントはここからなのです。
最近では、SEO(Search Engine Optimization)だけではなく、検索エンジンからランディングページに飛んだ場合の情報の最適化(LPOまたはLCO)を考えるべきケースが多いようですが、これも一見すると上記の考え方と同じに見えます。つまり、以下のようなフローを構築するという考え方です。
検索エンジンなどの情報の最適化
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特定の情報を与えられるページへリード
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そのページに到達。最適な情報を伝達
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結果(購入や申し込み)
こういった流れを作ってしまえば、Webマーケターとしては「もう責務を果たした」感で一杯になるでしょう。
しかし、実際のレスポンスを取る=数字を挙げる作業はここから始まるのです。ちょっとした表現の違いで、大きな差が生まれてしまうかもしれません。それは、例えば、ゴルフのグリーン上のパターのようなもの。300メートルのロングショットも、20センチのショートパットも一打は一打、価値は変わらないのです。それどころか、スコアメイクのためには、一番重要なショットであるとも言えるのではないでしょうか。
では、そのノウハウ、特にクリエイティブの考え方を次ページから解説していくことにします。ここから何が得られるか…ポイントを整理して進めていきましょう。