Jストリームは、同社提供の音楽・動画コンテンツ配信ASP「SecureCast Plus」において、「SecureCast Plusストリーミング配信オプション」を2014年9月末にリリースする。同サービスは、コンテンツのストリーミング配信だけでなく、Android・iOSの両方に対応するWeb(HTML5)ベースの音楽プレイヤーも提供。そのため、「音楽ストリーミング配信サービス」への参入を検討するコンテンツホルダー・コンテンツプロバイダーは、専用プレイヤーの開発やストリーミング専用設備の新設をせずに、ビジネスを展開できるようになる。
デジタル音楽市場は、iTunesなどで好きな楽曲をダウンロード購入する「ダウンロードサービス」が長く主流となってきた。しかし、サブスクリプション型が基本の「ストリーミングサービス」が登場し、最大手の「Spotify」が全世界で4000万ユーザー、有料会員1000万ユーザーを突破するなど、「ストリーミングサービス」が市場規模を急拡大している。また、Amazon.comが6月にサービスを開始し、Appleもビーツミュージックを買収。YouTubeも同市場への今年中の参入を予定しており、音楽配信ビジネスは大きな変革期を迎えている。
日本でも、サブスクリプション型の売上を2013年と2014年の第一四半期で比較すると、3.8億円から15.6億円へと約4倍の急成長が見られる。また、Spotifyの日本参入などにより、さらなる市場規模拡大が予想される。このような背景を受け、Jストリームは今回のサービスを用意するに至った。
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