安定供給を考え「小松菜」を選択、ネットショップも同時に
前回、日本の農産物の需要と生産技術は世界的にも優れているとお伝えしましたが、私自身「小松菜」を実際に生産してみて農業の奥深さを改めて体感しています。
農業を始めるにあたってなぜ小松菜を選んだかというと、その理由は大きく3つあります。
- ハウス栽培は最大で年8回栽培出来るため、年1回収穫の作物より失敗によるリスクの軽減が可能
- 現場で商品担当として6年ほど売っていた経験があり、価格変動の動向を察知しやすい
- 安定した供給による適性価格での販売を常に考えていた
農業は天候という自然に大いに左右されます。需要と供給のバランスが崩れれば、野菜が高くなったり安くなったりして、必ず誰かが損をします。安定した供給の仕組み作りができれば、本当の意味で皆が幸せになれると考えたのです。
江戸時代から栽培されているとも言われる小松菜は暑さや寒さにも強く、1年中栽培可能、しかも夏なら約1ヶ月で収穫できるため、安定供給に最適と判断しました。
そして、生産のみではなく販売までの仕組み化も同時に進めています。農業者は忙しくてなかなか商談の時間をとることもできないため、ネットショップを活用して自宅に居ながら新規顧客の開拓ができるメリットは大きいのです。
売るなら小松菜を「並べる」だけじゃダメ
当然ながら、販売は生産とはまったく異なる頭を使う必要があります。生産者思考では、「食べてもらえればわかる」と考えてしまいがちですが、ただ並べるだけでは、食べてもらうところまでたどり着きません。
しかも、小松菜ですよ! 旬の野菜やフルーツであれば「旬だから」という理由もあって購入しますが、小松菜はそういう野菜ではありません。食卓に必要かと聞けば「不要」と答える人も少ないないと思います。
つまり、販売で考えるべきは「理由付け」なのです。最近では野菜やフルーツに生産者名の記載が増えました。これは「安心」という理由付けですよね。そこで私が考えた理由付け事例を1つご紹介します。(続きはECzineで)
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