博報堂DYメディアパートナーズと東京大学情報学環・学際情報学府は、「ウエアラブル・メディア」の潜在的な可能性を探求することを目的に、生活者の社会生活における可能性と課題の諸要素を明らかにする共同研究を開始した。研究期間は2014年10月~2015年3月。
近未来のメディア環境を展望すると、次世代コンピューティングとしても注目されるウエアラブル・テクノロジーは、デジタルネィティブな若者層から高年齢層まで広範囲な利用が見込まれ、今後生活者への急速な普及、浸透が予想される。しかしながら、ウエアラブルデバイスの普及、浸透には、セキュリティやプライバシーの問題をはじめ、コミュニケーション上のルールやマナーなどの面からも様々な問題点がある。また、関連するビジネス市場の立ち上がりにおいては、従来のビジネスとは異なった知見や能力が必要とされる。
そこで両者は、内外のウエアラブル・テクノロジーの概況を把握した上で、「ウエアラブル・メディア」の全体像を明らかにし社会生活と結びついた潜在可能性を明らかにするため、学際的で協働的なワークショップ型研究を行う。ワークショップには幅広い分野の人材が集う一方、ウエアラブル・テクノロジーの実業家も参加し、創造的且つ実践的な研究を目指す。
【関連記事】
・ポータルサイト「goo」運営のNTTレゾナント、ウェアラブル端末向け開発を強化
・ウェアラブルデバイスの世界市場規模、2015年には1億台突の見込み【矢野経済研究所調査】
・6割超がウェアラブル端末「知らない」/利用意向は1割に【MMD研究所調査】
・ウェアラブルコンピューティングにおけるイノベーションのカギは?「JINS MEME」2015年春発売
・Amazon.com、ウェアラブルデバイス専門ストアを開設