サイバーエージェントが運営する「Ameba」は、10代女子向けに提供するコミュニティサービス「CANDY」「メイクme」「Palette」を利用する現役女子中高生1,375名を対象として、「2014年の女子中高生流行語」に関する調査を実施した。
今年、自分の周りで流行っていた『言葉』を教えてください。(※複数回答)
1位:「ダメよ~ダメダメ」(1,071票)
2位:「レリゴー」(750票)
3位:「ゲラゲラポー」(714票)
4位:「かまちょ」(542票)
5位:「もしかしてだけど」(363票)
6位:「KS(既読スルー)」(119票)
7位:「秒で」(19票)
8位:「OC(おいしい)」(14票)
9位:「TOKIO力」(6票)
10位:「微レ存」(5票)
1位になったのは、女性お笑いコンビ「日本エレキテル連合」の大ヒットネタの「ダメよ~ダメダメ」。5位にもお笑いコンビ「どぶろっく」による持ち歌「もしかしてだけど」がランクインした。
一方で、テレビ、映画などのコンテンツに関連した『言葉』も豊富な1年に。2位の「レリゴー」は、ディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌である「レット・イット・ゴー」の歌詞だ。3位にもテレビアニメ「妖怪ウォッチ」の主題歌「ゲラゲラポーのうた」の歌詞がランクイン。選出理由としては、「学校内での放送や授業、文化祭の出し物でやっていたから」「暇さえあれば、友達と歌っていた」といった声があがり、自分で歌う、踊るなどのアクションを伴って日常に浸透している様子がうかがえた。
独自のJCJK語として4位にランクインした「かまちょ」は、誰かにかまってほしい=「かまってちょうだい」の略語。リアルでの会話に加えて、TwitterやLINEといったコミュニケーションツールにおいても活用されているようだ。自分がかまってほしいときに使うほか、「かまってほしがりな友達に対して、『あの子かまちょすぎじゃない?』と言っていた」など、活用形も進化している模様。
ほかにも6位の「KS(既読スルー)」は、LINEなどのコミュニケーションツールが既読ステータスになっているのに無視をすることを指した略語。7位「秒で」(=数秒で、すぐに、の意)、8位「OC(おいしい)」、10位「微レ存」(=「○○である可能性が微粒子レベルで存在する」の略、元はネットスラング)と、続けて略語がランクインしていた。
9位の「TOKIO力(トキオリョク)」は、テレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」での放映内容に衝撃を受けたネットユーザーによる造語。Twitterをきっかけとして、JCJKのみならず、ソーシャルメディアを積極的に活用する世代に急速に広まったワードだ。
今年、自分の周りで流行っていた『モノ・コト』を教えてください。(※複数回答)
1位:「壁ドン」(1,147票)
2位:「妖怪ウォッチ」(883票)
3位:「TSUM TSUM(ツムツム)」(827票)
4位:「テラスハウス」(520票)
5位:「双子コーデ」(398票)
6位:「スクールラブ」(262票)
7位:「LINE歌詞ドッキリ」(188票)
8位:「自撮り棒」(177票)
9位:「顎クイ」(162票)
10位:「半顔メイク」(161票)
また、『モノ・コト』のカテゴリで圧倒的な得票数を獲得し1位となったのは「壁ドン」。恋愛漫画などでよく見られるシーンとして2013年頃からSNSを中心として話題に。9位にランクインした「顎クイ」も同じく、恋愛漫画発の女子がときめくシチュエーション。こちらも再現写真がSNSに多く投稿されている。6位の「スクールラブ」に関しては、学校生活の思い出に黒板や教室を使ってカップルや友達同士で写真を撮影するというもので、JCJK時代だけにしか楽しめない限定感が人気のポイントのようだ。
JCJKのコミュニケーション手法の変化が反映されているのは、7位の「LINE歌詞ドッキリ」。恋愛ソングの歌詞を一行ずつ好きな人に送って、時には告白までもを含めて相手に気持ちを伝える新しいコミュニケーションの形だ。一行ずつ送られるため、歌詞であることに相手が気付かず、ドキッとさせることからこのネーミングに。流行の火付け役は加藤ミリヤさんのヒット曲「SAYONARAベイベー」。歌詞に出てくる彼氏の気持ちを確かめるメッセージが、一行ずつ送ったときに相手をドキドキさせるのに当てはまることが、Twitterなどで拡散される火種となった。
そのほか、8位の「自撮り棒」は、大流行したセルフィー(自分撮り)が簡単にできるようにスマートフォンに取り付けるアイテム。スマートフォンで日常的に写真を撮影するJCJK世代にも使われているようだ。
【調査概要】
調査対象:「CANDY」「メイクme」「Palette」ユーザーの女子中高生
有効回答:1,375名
調査期間:2014年11月11~18日
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