前回の記事では、Eコマース事業者を中心に、リスティング広告から急激に予算がシフトしている「商品リスト広告」について解説しました。今回はそのベースとなるデータフィードの概念、そしてデータフィードの広告領域への活用の可能性について説明していきます。
データフィードって何だろう?
第1回目の記事「商品リスト広告への急激な予算シフトが起きている」では、Eコマース事業者のリスティング広告が、これまでの大量のキーワード管理から商品リスト広告の活用へと急激に変化している現状をお伝えしました。

商品リスト広告とは、Googleのマーチャントセンターに格納されたプロダクトフィード(商品情報が格納されたデータフィード)をもとに自動的に検索連動型広告が生成される仕組みです。つまり、商品リスト広告は広義では「データフィード広告」と分類されます。
データフィードとは、データをAからBへ受け渡すために、お互いの項目を一致させる(構造化させる)仕組みのことです。受け渡すデータが商品情報であれば「プロダクトフィード」、記事であれば「ニュースフィード」と呼ばれます。例えば、私たちが普段使っているRSSリーダーやニュースアプリも、ニュースフィードを活用している仕組みです。
データフィードの広告への活用が注目される3つの理由
このデータフィードという仕組み自体は以前から存在していましたが、広告としての利用はそれほど進んでいませんでした。この仕組みが近年脚光を浴びるようになった背景には、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- スマートフォン/タブレットの普及による、デバイスの多様化
- ブログ/ソーシャル/アプリの普及による、メディアの多様化
- デバイスとメディアの多様化による、可処分時間の細分化
かつてはインターネットの世界への入り口はパソコンからだけでしたが、スマートフォン/タブレットなどのスマートデバイスの爆発的な普及により、いつでもどこでも様々なデバイスからアクセス可能になりました。また、かつては一部の個人や法人だけが持っていたメディアは、ブログやソーシャルメディア、アプリなどの普及によって多様化し、いくつかのメガメディアがアクセスを集めるのではなく、数えきれないほどのマイクロメディアが点在するようになりました。
その結果、あらゆるデバイス、メディアにアクセスが細分化されてしまう状況、一般に「フラグメンテーション(分断、分散、断片化)」と言われる状況が加速してきています。メディアの視点で見れば「メディア・フラグメンテーション」、ユーザー単位で考えれば「オーディエンス・フラグメンテーション」と表現されます。対応すべき施策が多岐におよび、マーケター受難の時代と言われる所以です。
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岡田 吉弘(オカダ ヨシヒロ)
ソフトウェアハウス、広告代理店勤務を経て2006年にグーグル株式会社に入社。広告代理店・広告主向けに、最大手からベンチャー企業まで幅広くアドワーズ広告の啓蒙・拡販に従事。2011年よりアタラ合同会社取締役CCO。検索エンジンマーケティング黎明期から一貫としてアカウントマネジメントの現場を主導し、数多くの業界や様々な企業規模のクライアント・パートナーとのプロジェクトを経験を有する。
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ATARA合同会社/「admarketech.」/「Unyoo.jp」■著書
『実践 インハウス・リスティング広告 丸投げ体質」から脱却するSEM成功の新条件』
『リスティング広告 プロの思考回路』
『ザ・アドテクノロジー』
『いちばんやさしいリスティング広告の教本』※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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