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AMoAd、運用型ネイティブ広告配信プラットフォーム「DeNA Ad Platform」提供へ

 サイバーエージェントのアドテクスタジオは、2015年2月中旬より、連結子会社であるAMoAdとディー・エヌ・エー(以下、DeNA)が共同開発した広告配信プラットフォーム「DeNA Ad Platform」の提供を開始する。

 「DeNA Ad Platform」は、これまでAMoAdが培ってきた、クリエイティブ最適化配信や広告効果に応じた自動入札などのアドテクノロジーと、DeNAが運営する大規模なバーティカルメディアを活用した広告配信プラットフォーム。各メディアに応じた最適な広告を配信することで、広告効果の最大化を図る。

 第一弾として、DeNAグループが運営する週刊マンガ雑誌アプリ「マンガボックス」と、住まいやインテリアに特化したキュレーションプラットフォーム「iemo(イエモ)」において、ネイティブ広告の配信を2015年2月中旬より開始する予定。「マンガボックス」「iemo」が抱える月間延べ利用者数600万人以上を対象に、広告主企業は伝えたい情報・メッセージをコンテンツ性の高い広告として掲載することが可能に。また、掲載面や入札価格において詳細な配信設定をすることが可能であり、より効率の良い広告配信を実現する。

 同サービスの発表に伴い、AMoAd 取締役 AMoAdネットワークプロダクトマネージャーの藤田和司氏とディー・エヌ・エー 渉外統括本部 広告ビジネス部 部長の長村禎庸氏にインタビューを行った。

「ユーザーのアプリ体験とフィットする広告文化をつくる」AMoAdとDeNAの挑戦

(左)株式会社ディー・エヌ・エー 渉外統括本部 広告ビジネス部 部長 長村禎庸氏
(右)株式会社AMoAd 取締役 AMoAdネットワークプロダクトマネージャー 藤田和司氏

――今回リリースした「DeNA Ad Platform」はいつから構想していたのか?

長村:藤田さんに話をもっていったのが、昨年の11月末から12月頭くらいの時期だったでしょうか。そこから約2か月という短期間で開発し、この度のリリースに至りました。

――今回、お互いをパートナーに選んだ経緯は?

長村:AMoAdはサイバーエージェントとDeNAが共に出資をしている合弁会社ということもあって、これまでにも様々な事業に一緒に取り組んできました。過去の経験から、高いチームワークを組むことができるとわかっていたことが一つの理由です。また、AMoAdが持っているアドテクノロジーに関する知見や技術力に関しても信頼していることも大きな理由ですね。

藤田:長村さんからお話をもらった時、ちょうど弊社ではネイティブ広告領域での事業を加速させていきたいという思いがありました。メディアのインターフェイスに合った広告をつくっていくというネイティブ広告の考え方を、より進化させていく一つの切り口が“メディア特化”だと考えました。

――そもそも、このようなサービスが欲しいというニーズが広告主サイドにあったのか。

長村:開発前から代理店を通して断片的なニーズをうかがっていたので、それらをつなぎ合わせて、自分たちなりに形にしたのが「DeNA Ad Platform」です。多くのユーザーを抱え、ある程度の規模があるメディアは、メディアに特化して広告配信を最適化することで、メディアのポテンシャルを最も活かすことができるはずです。そうして運用してもらえれば、きっと代理店にも広告主にも良い結果を返すことができると思っています。

――基本的には、ダイレクトレスポンス目的での利用が主なのか。

長村:今回の「DeNA Ad Platform」に関しては、ダイレクトな効果を求める広告主に、しっかりと広告の効果を最適化できるように運用型として提供しています。ブランディングなどを求める広告主に関しては、純広告のメニューを活用してもらえれば。現状では、今回対応する2つのアプリ「iemo」「マンガボックス」は純広告による収益のほうが多いですが、今後は純広告と運用型広告の両輪をまわし、双方とも大きく育てていきたいです。

――昨今の“ネイティブ広告”というキーワードへの注目度の高まりについての見解は。

藤田:「メディア」と「メディアの先にいるユーザー」と「広告主」、三者をどうつなげていくか。この取り組みは、昨今最近大きく盛り上がっているネイティブ広告の潮流とマッチしてくると思います。これは“ネイティブ広告”という枠組みを超えて、広告全体がそのような潮流になってきています。

 そしてスマートフォン広告において、とくにアプリ内の広告の形は今後大きく変わっていくと思っています。従来型のバナー広告だけをたくさん露出していくのは限界があるからこそ、コンテンツにフィットした形の広告という意味でのネイティブ広告の波は、これからも大きく盛り上がっていくでしょう。「DeNA Ad Platform」で広告主とメディアを繋げる成功事例を築くことで、ありきたりの広告ではなく、ユーザーのアプリ体験とフィットするような広告文化をつくっていきたいです。

長村:スマートフォンでもPCでも、また雑誌やテレビにおいても、「広告であってもユーザーを喜ばせることはできる」と信じています。見ていて楽しい広告や、こんな商品があったんだという出会いなど、広告がユーザーに届けられる価値はあるはずです。ユーザーにメリットを提供できる広告をつくっていくためにも、より最適な形をもとめて「DeNA Ad Platform」のルールやフォーマットは適宜改良していき、ユーザーが喜ぶ広告体験を運用型広告においても実現していきたいです。

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2015/02/06 18:00 https://markezine.jp/article/detail/21871

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