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大日本印刷、1分間に250ページスキャンできる高速ブックスキャナーで東大図書館をデジタル化

 大日本印刷(DNP)は、東京大学の石川正俊教授・渡辺義浩講師の研究チームと共同で開発した高速ブックスキャナーの試験運用を開始した。このブックスキャナーは1分間に250ページという世界最速レベルで、書籍などを冊子体のまま1ページずつめくりながら撮影し、画像データとして保存することができる。また、画像データの文字を光学文字認識(OCR)処理によってテキスト化し、検索可能なデータとして活用する。

開発された高速ブックスキャナー
開発された高速ブックスキャナー

 東京大学附属図書館は、本郷キャンパスの総合図書館を大幅に拡充する「新図書館計画」の一環として、学術資料のデジタルデータとしての保存と活用に取り組んでいる。今回、DNPは同図書館の書籍や学術資料などのデジタル化だけでなく、タイトルごとの書誌データの作成も担当。デジタル化する蔵書は著作権が切れており、東京大学に過去所属した教員の著作物を主な対象としている。

スキャンした東大図書館の蔵書画像サンプル 桑木厳翼 『現代思潮十講』(弘道館, 1913)

スキャンした東大図書館の蔵書画像サンプル
桑木厳翼 『現代思潮十講』(弘道館, 1913)

 DNPは、学術書など世の中にニーズがあるにもかかわらず重版されない本(重版未定本)について、DNPグループの丸善や図書館流通センターと連携して、大学や図書館向けにオンデマンド印刷による必要部数での提供や、電子版の配信を行うとしている。

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2015/02/17 19:10 https://markezine.jp/article/detail/21952

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