次はクロスチャネルでの入札自動化を目指す
今後は、細かいアラートや入札の自動化など、さらなる効果向上・自動化を目指して活用範囲を広げていきたいと2人は意気込みを語る。
「広告入札の自動化は新しい機能も追加されていますし、大いに期待したいところです。既にアカウントは統合されていますし、クロスチャネル運用のための環境は整っています。キーワード設定や入札を自動化することで、効果アップはもちろん、作業の効率化でパソコンの前にいる時間を極力減らし、今以上に、施策を考える時間を増やすことができるでしょう」(中村氏)
一方、今やほとんど広告運用に関わる実作業をすることがなくなったという長崎氏。作業していた頃以上に、情報を事業創造に活かすことを強く意識するようになったという。
「今後はプロモーションの価値を上げるためだけでなく、ここで得られた情報をさらに共有・活用し、メディアの改善や新規事業にまで活かしていけたらと思っています」(長崎氏)
最先端の広告運用による効果は、ベーシックが展開する比較サイトにもダイレクトに活かされるだけでなく、もう1つの事業の柱であるWebマーケティング事業においても重要なナレッジリソースになることは間違いない。
同社では、Webマーケティングポータルサイト「ferret」に加え、2015年4月には、サイト運用のためのマーケティングオートメーションツール「Homeup!」がリリースされた。今後も「Marin Search Enterprise」によって得た時間・データ・高品質な運用を武器に、「ナレッジ提供」と「実践する場」という両輪で、サイト運用に悩む、多くの中小企業のWeb担当者を支援していく。