ユーザーの質を維持して、獲得ボリューム3倍・CPI40%減
――テレビCM単体で打った場合と比べ、今回のTwitterを連動させた形では、効果にどのような差がありましたか?
柴田氏:最も大きな違いは、インプレッションと獲得ボリューム数ですね。Twitterと連動させたことで、インプレッション数は4倍、獲得ボリュームは3倍もアップしました。やはり、インフルエンサーを起用したことが、かなり効果的だったかと思います。また、コストパフォーマンスも良かったと感じています。通常、獲得ボリュームを上げようとするとCPIも上がってしまいます。しかし今回、施策直後のCPIを40%削減することができました。コストを減らしつつ獲得ボリュームだけがアップした点が、非常に良いと感じています。
しかも、Twitterでの施策で獲得したユーザーは質が良いと感じます。認知拡大から大量の新規獲得を行なう場合、「とりあえずアプリを入れてみた」という層も少なくありません。ですが、Twitterの場合はそうではないのです。
ROASでいうと、他のアドネットワークなどで獲得したユーザーの平均値と比べて、Twitterからの獲得ユーザーでは僅かに下がっただけでした。ボリュームが急増して、獲得費用も変わらないにしては、予想よりも変化がなかったといえます。施策を打つ前は、軽い気持ちで入ってくるユーザーばかりなのではと予想していました。ですが、ゲームにきちんと興味を持って楽しんでくれたユーザーが多かったようで、結果的に費用対効果としてはかなり良いキャンペーンになったと思います。
企画から1週間で動画が完成、スピード感のある展開が可能
――施策後、意外な気づきなどはありましたか?
柴田氏:インフルエンサーが作成して流したユニフレ動画に対しての、フォロワーからの反応が本当に素晴らしいですね。何気ないと感じる内容でもファンからは「すごい!」「かわいい!」と敏感な反応がある。盛り上がりが半端ではないのです。その様子を見ていると、インフルエンサーとフォロワーの強いつながりを感じましたし、マーケティング施策での高い有用性を実感しました。
また、インフルエンサーのフットワークの軽さも魅力だと思います。今回、インフルエンサーに動画を作ってもらおうと決めてから、約1週間でクリエイティブが完成しました。準備期間が非常に短く、スピード感のある進行ができました。
もっと盛大に施策を打っても良かった
――CMとの連動施策をするに当たって、社内の理解はいかがでしたか?
柴田氏:今回のユニフレキャンペーンは、賛否両論あってもいいから、可能な限り話題化させよう、流行らせようという方針をとっていました。そのため、Twitterの施策は社内でも通りやすかったですね。 施策を打つからには、話題にのぼらせる。それができないならば良い施策ではない、という認識が社内にあったのです。
CM連動施策は反応が実数値で出てこないので、社内調整が難しい面もあるかもしれません。しかし、様々な面からマーケティングをしていかないと一段上には行けない。単純に広告だけを打っていても勝てないんですよね。この認識が、弊社内には浸透してきていると感じています。
ちなみに、今回の施策については社内でも好評でした。いま振り返ると、もっと大規模にしても良かったと感じるくらいです。予算面でもそうですし、インフルエンサーの起用人数もそうです。もっと盛大にしても悪くなかったかもしれませんね。