SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

従来型プライベートDMPの課題を一掃 ニュータイプDMP「ティリウム」のここがすごい![前編]


従来型プライベートDMPは競合ではなくパートナー

 後編のインタビュー記事でも詳しく記載するが、ティリウム社のセールスエンジニアバイス プレジデント のクリス・スロバック氏は「ティリウムにとってプライベートDMPは競合ではない」と言い切る。

 むしろ従来型プライベートDMPに(彼らの言葉を借りると)オーバーラップするというのだ。顧客側ですでに構築・運用されている従来型プライベートDMPによって取得できている貴重なデータを、リアルタイム性やデータ連携など彼らが苦手だった領域をティリウムが担当することで最大限活用できるようになるのだ、とスロバック氏は言う。

ティリウム社のセールスエンジニアバイス プレジデント スロバック氏
ティリウム社の
セールスエンジニアバイス プレジデント スロバック氏

 ティリウムはタグマネジメントを通じていとも簡単に各種データを統合・管理することができるが、それだけにとどまらない。従来のプライベートDMPよりも、シームレスかつ柔軟にアクション発動を制御できるのだと言う。

 「どんなユーザーに、どのアクションを、いつするのか?」というマーケティングアウトプットまでハンドリングしやすくしてくれる。しかもリアルタイム性を担保しながらである。

 データを貯めたはいいが次になにをしたらよいのか? ということに行きづまることも少なくなかった従来型プライベートDMPの弱点を見事にカバーしている。

どんなユーザーに、どのアクションを、いつするのか?

 ティリウムではユーザーをタイプ別に分けるのに、充分すぎるほどのデータを集めることができる。「どんなユーザーに?」というセグメント定義をありとあらゆるデータでもって設定することができる。それらのデータを使い、例えば次のようなセグメントを作成・管理することができる。

  • メール配信に最近反応していない高額購入者
  • ジュエリーカテゴリを4回以上閲覧しているカート放棄者
  • ソーシャルで自社へのロイヤルティが高いが購入金額が低いユーザー
ユーザーセグメントの管理画面
ユーザーセグメントの管理画面

 ティリウムは作成したセグメントに対して、マーケティングアクションまで制御することができる。そして、タグマネジメント配下にあるタグの発動やAPIの指令によって、マーケティングアウトプットのハブの役割も担う。

 特にタグを経由してアクションを発動させるパーソナライズ表示やリアルタイムオファー、A/Bテストなどにおいては、シームレスかつ即時対応ができ、もちろんメール配信などもAPIを通じて遅延なく発動指示を送ることが可能だ。

ティリウムから発動できるさまざまなアクション
ティリウムから発動できるさまざまなアクション

 ティリウムの場合、定期バッチ処理という形ではなく、タグ通信が発生した段階で「リアルタイム」でアクションツールにデータを送ることができる。このため、ユーザーごとのタイミングを逃さないリアルタイムなフォローアクションが可能となる。

マルチデバイス・オムニチャネルでのユーザー体験を提供

 さらにティリウムは、マルチデバイス・オムニチャネルでのユーザー体験のコントロールができる。スロバック氏は、デスクトップとスマホ端末の両方を交互に操作して、ティリウムがどのようにその動きをキャッチできるかを実際にデモで見せてくれた。

 デバイスをまたがったユーザー行動をリアルタイムに感知した結果をティリウムの管理画面上でリアルタイムに確認できた。今後はIOT分野も含めたデータ収集とマーケティングアウトプットを狙っていきたいとスロバック氏は語っていた。

 ここまで、ニュータイプDMP であるティリウムのしくみと実力を解説させていただいた。後編ではサンディエゴ現地でのインタビューの模様をお届けしたい。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

野口 竜司(ノグチ リュウジ)

株式会社ZOZOテクノロジーズ VP of AI driven business 文系AI人材として様々なAIプロジェクトを推進。AIによるビジネス推進とAIネイティブ組織作りに力を入れている。大学在学中に京都発ITベンチャーに参画し子会社社長や取締役として、レコメンド・ビッグデータ・AI・海...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2015/08/19 16:05 https://markezine.jp/article/detail/22909

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング