KDDI研究所とクリエイターズマッチは、バナー広告からユーザーが受ける印象を事前に推測するコンテンツ解析技術を開発した。同技術では、ユーザーの広告に対する感想から独自の印象指標を抽出。深層学習を利用し、広告に特化した30種類の印象項目(「お得感がある」「信頼感がある」など)を高精度に推測する。これにより、バナー広告の品質向上と広告制作作業の効率化が可能になる。
これまで、バナー広告のデザインによってはユーザーに不信感を与えてしまい、効果的な宣伝活動ができないという問題があった。また広告制作には高いスキルが必要とされ、魅力的な広告を制作するための客観的指標や、効率的に広告を制作する方法などのニーズが高まっていることから、同技術の開発に至った。
今後両社では、より汎用的なエンジンの開発を進めていく。開発したものはクリエイターズマッチの広告管理プラットフォームAdFlowや、KDDIの関連会社であるmedibaなどでの活用を予定している。
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