Jストリームは、携帯とPCをネットユーザーがどのように使い分け、企業や商品のサイトに対してどのような印象を持っているかについての調査を実施し、2,866件の有効回答を得た。
発表された資料によると、メールの利用を除いた1日あたりのネット利用時間として最も多かったのは「1~3時間」で、携帯ユーザーの22.7%、PCユーザーの29.0%に達している。「3時間以上」と答えたヘビーユーザーは、携帯では14.7%、PCでは19.0%となった。
ネット検索の利用状況については、98.4%の人が「ネット検索を行っている」と回答。うち、「主にPCで検索する」は49.1%、「主に携帯で検索をする」は32.7%、「携帯とPCの両方で検索をする」は16.6%となっており、約半数の人が検索をするときにPCを利用している。また、「続きはWebで」といったテレビCMがきっかけでネットを調べるときに利用するのは「PC」が58.2%、「携帯」が33.2%となり、ネット検索での比率とほぼ同じになっている。
また、企業サイトや商品サイトへアクセスした際に嫌だったこととして「表示に時間がかかる」と答えたのは、携帯で60.7%、PCで44.1%。「ほしい情報がどこにあるかわからない」という回答では、PCが59.2%、携帯が56.2%となった。また、「文字での説明が多い」という不満は携帯で24.9%、PCで19.7%となり、サイトの表示速度が遅いと不満を感じる一方で、軽快に表示されるはずのテキスト画面を物足りなく感じる携帯ユーザーが多いようだ。しかし、携帯とPCのいずれも、表示速度、ナビゲーション、ユーザビリティというサイト構築・運営の基本に関わる不満が多い点は大きな問題と言えるだろう。
サイトの表現力の一端をになう動画視聴について尋ねたところ、企業サイトや商品サイトで動画を見る理由としては、「文字よりもイメージがつきやすい」が携帯で40.3%、PCで41.7%と圧倒的に多く、「情報を短時間で理解したい」「見逃したテレビCMを見たい」や、単純に「面白い」という回答も多く挙がっている。
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