SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

Googleアナリティクスではじめるサイト行動データの広告活用

Googleアナリティクスと広告連携の最新動向をチェック! AdWords&GA連携のすべて

Google アナリティクス側で計測・集計される目標(コンバージョン)データ

 AdWordsでは、AdWordsのコンバージョントラッキングタグによって、広告主のサイト上のコンバージョンを成果として計測することが可能ですが、本連携によってGoogle アナリティクス側で設定した目標(コンバージョン)データをAdWords側のコンバージョンとして利用することも可能になります。

Google アナリティクスからの目標(コンバージョン)データ
※クリックすると画像が拡大表示されます。

※AdWordsのコンバージョントラッキングについてはこちらを参照してください。
AdWordsヘルプ>コンバージョントラッキングについて:
https://support.google.com/adwords/answer/1722022?hl=ja&ref_topic=3119146&authuser=0 

 Google アナリティクスの目標(コンバージョン)は、その種類の多さが特徴になります。Google アナリティクスで設定し集計、計測できるのコンバージョンは以下の通りです。

・Google アナリティクスの目標設定(以下すべてセッション数カウント)

  1、特定ページへの到達
  2、サイト滞在時間
  3、セッションあたりの閲覧ページビュー数(アプリの場合はスクリーンビュー数)
  4、イベント数(特定のボタンのクリック数などのイベント計測数値)

 これらのコンバージョンデータをAdWordsの運用にどのように活用していくかは、それぞれの広告アカウントの運用目的と広告主の業種、サイトの種別などによります。また、AdWordsのコンバージョンタグによるコンバージョン計測をすでに導入している場合には、コンバージョンデータ重複の可能性などによりGoogle アナリティクスのコンバージョンデータのインポートは避けたほうがいいでしょう。

 広告主サイトですでにGoogle アナリティクスが導入されており、AdWordsコンバージョンタグの設定がされていない場合は、Google アナリティクス目標データのインポートを行なうことでAdWordsコンバージョンタグ設置の手間を省くことができるというメリットもあります。ただ、その際もコンバージョンカウント方法についてはAdWordsとGoogle アナリティクスでの仕様の違いもあるのでどのコンバージョンデータを活用するかは慎重に検討する必要があるでしょう。

※Google アナリティクスの目標データインポートについてはこちらを参照ください。
AdWordsヘルプ>Google アナリティクスの目標とトランザクションのデータを AdWords にインポートする:https://support.google.com/adwords/answer/2375435?&hl=ja&authuser=0

Google アナリティクス側のレポートでのデータ連携

 では、次に「AdWordsアカウント→Google アナリティクスアカウント」で可能になるGoogle アナリティクス側のレポートでのデータ連携を見ていきます。先の述べたようにこの連携によってGoogle アナリティクス側で閲覧できるようになるデータは大きく分けて2種類あります。

・Google広告ネットワークで取得しているユーザー属性/興味関心カテゴリの統計データ
・AdWordsアカウント側のキャンペーン配信、計測データ

 いずれも連携の設定をせずにはGoogle アナリティクスのレポート画面でデータが表示されません。

Google広告ネットワークで取得しているユーザー属性/興味関心カテゴリの統計データ

 Google アナリティクスの計測タグによるサイトのアクセスデータ計測では、訪問ユーザーの属性(性別・年齢層)は取得できません。また、訪問ユーザーの興味関心カテゴリについても同様に取得できません。AdWordsアカウントを運用されている方はご存知かと思いますが、GoogleはGoogleの広告ネットワークに提携しているウェブサイトの訪問ユーザーの行動などから性年齢などの属性や興味関心カテゴリを推定したデータを持っています。AdWordsのキャンペーンではこれらのデータを基にユーザー属性や興味関心カテゴリによるターゲティングを行なうことができます。

※AdWordsのユーザーターゲティングについてはこちらを参照ください。
AdWordsヘルプ>ターゲットユーザーへのアプローチ:
https://support.google.com/adwords/topic/3121935?hl=ja&ref_topic=3119122,3181080,3126923, 

ユーザーの分布
※クリックすると画像が拡大表示されます。

 AdWordsとGoogle アナリティクス連携を行なうことで、これらユーザー属性と興味関心カテゴリのデータもGoogle アナリティクスのレポート画面で閲覧すことが可能になります。つまり、実際のサイト訪問者についてのユーザー属性、興味関心カテゴリデータを、推定データに基づいているものではありますが閲覧することが可能になります。そしてこれらのデータによるレポート画面上でのセグメントや後述するリマーケティングリスト作成のためのデータとしても活用することができます。

ユーザー属性データによるリマーケティングリスト作成
※クリックすると画像が拡大表示されます。

 サイトの訪問ユーザーの属性が簡単な連携設定によってわかるというのは、広告ネットワークにある膨大なユーザー属性データと連携できるGoogle アナリティクスならではの特徴でもあり、ユーザー軸での計測・集計とターゲティングに向かうデジタルマーケティングプラットフォームとしては大きな強みであると言えます。

AdWordsアカウント側のキャンペーン配信、計測データ

 次回からは、いよいよAdWordsとGoogle アナリティクス連携によってGoogle アナリティクス画面で閲覧が可能になる様々なデータ、レポート画面を紹介していきます。

 連携設定をしていない状態ではGoogle アナリティクスの「集客>AdWords」カテゴリには計測データは反映されません。AdWordsキャンペーンのデータをこのレポートに反映させるには連携設定が必要になります。連携されていない状態では、このAdWordsカテゴリには6つのメニューがありますが、連携設定を行なうと全部で10のメニューが表示されるようになります。

連携による集客>AdWordsメニュー項目
連携による集客>AdWordsメニュー項目

 次回は、これらのレポートメニューとデータについて解説していきます。ご期待ください。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
Googleアナリティクスではじめるサイト行動データの広告活用連載記事一覧

もっと読む

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2015/11/27 14:00 https://markezine.jp/article/detail/23410

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング